1 人口と食料

 現在の地球の人口は約70億人、しかもまだどんどん増え続けている。問題は、こうした人口を、この有限な地球が養っていけるかである。   

1・2 食糧

(3) 日本の食糧問題

 日本の最大の問題は、食糧自給率がきわめて低いことだろう。鶏肉や乳製品の自給率が高いといっても、ニワトリやウシの飼料の大部分は輸入しているわけである。こうした自給率の低さは、先進国中でも際だっている。諸先進国は食糧自給率を高める努力をしてきた。逆に、日本はお金を出して買えるうちは買った方が効率がいいということで、意識的に自給率を下げる政策をとってきたわけである。もちろん、余剰農産物の輸出先として、アメリカのターゲットになっているという面もある。

 2007年の主要国の供給熱量総合自給率を見てみると、オーストラリア173%、カナダ168%、アメリカ124%、フランス111%、スペイン82%、ドイツ80%、スウェーデン78%、オランダ75%、イギリス65%、イタリア63%、スイス52%、韓国44%となっていて、日本の低さ(2007年は40%)が突出していることがわかる。より詳しいデータはこちらを参照

表1-2 日本の食糧自給率

年   度 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
穀物
自給率
27 27 28 28 28 27 28  28 27  28 28 26                
主食用穀物
自給率
59 59 60 60 61 60 60 61  60 60 61 58                
供給熱量総合食料自給率 40 40 40 40 40 40 40  40  39 40 41 40                 
(参考:酒類を含む供給熱量総合食料自給率) 39 38 38 39 39 38 38 40                         
生産額ベースの
総合食料自給率
70 72 71 70 69 70 70  69 68  66 65 70                 

農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/pdf/100810-03.pdfから。なお、供給熱量総合自給率とは、家畜の飼料なども含めた自給率である。例えば鶏卵の自給率はほぼ100%であるとしても、ニワトリのエサは輸入しているということである。

 これ以前の自給率はこちらを参照。このデータを見ると1965年(昭和40年)には、穀物自給率は82%、総合食料自給率は79%であったこと、このあたり(日本の高度経済成長期)から急速に自給率が下がっていることがわかる。

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