第二部−1− 地球の歴史

第6章 地質年代

目次
1. 全体の歴史
2. 顕生代の歴史
用語と補足説明
この章の参考になるサイト

1. 全体の歴史

 地球全体の歴史は下左(カラー部分)のように区分されている。顕生代(古生代、中生代、新生代)以降はおもに生物(動物)の進化の段階で区分されるが、先カンブリア時代の区分の指標について、またその時代については必ずしも合意が得られているわけではない。時代区分の絶対年代は研究の進展によって変わってくる。

※ 国際層序委員会(ICS)の2015年1月版は下のサイトでダウンロードできる。またこのサイトは2014年2月版ではあるが、日本語バーションもダウンロードできる。

http://www.stratigraphy.org/index.php/ics-chart-timescale

※ こちらの地質年代表も参照。

 いずれにしても、46億年という長い地球の歴史の中で、大量の生物が住むようになった古生代以降の年月は5億4200万年(約12%)でしかない。ましてや、われわれヒトもその一員であるほ乳類が反映しているのは新生代のわずか最近の6550万年間、これは地球の歴史の1.46%でしかない。さらに人類(ホモ属)が登場したのを200万年前とすると、0.044%ということになる。

 地球の歴史45億年を1年とすると、古生代の始まりは11月19日ころ、新生代の始まりは12月26日の午後6時過ぎ、人類の登場は12月31日の午後8時過ぎということになる。全地球史において、7つの重大事件があったという。

 下の地質年代表のpdfファイルは、下からダウンロード可能。
 A3判1ページ版はこちら、A4判2ページ版はこちら

地質年代区分はICS(国際層序委員会)の2015年の勧告に従い、おもなできごとは「地球の進化」(岩波講座地球惑星科学13、1998年)p.110の図を簡略化した(氷河期の大部分を全球凍結と変えた)。地球の歴史の中では、現在は全球凍結とまではいかないが、氷河期という寒い時代である。
太古代(Archean)には始生代という訳もある。冥王代(Hadean:ハデアン)という区分はまだ非公式。また地球誕生を45.5億年前、冥王代/太古代の境界を38億年前とする意見もある。
生物の大絶滅のPc/Cは先カンブリア時代−カンブリア時代、P/Tはペルム紀(二畳紀)−三畳紀、K/Tは白亜紀−第三紀の境界を意味する。現在も生物(ヒト以外)大絶滅の時代といえる。ただし、現在は第三紀は使われなくなり、直接古第三紀(Paleogene)と新第三紀(Neogene)とになったので、K/T境界はK/P(K/Pg)境界というようになってきている。
約7「億年前から6.5億年前の全球凍結期はさらに、7.3億年前〜7億年前のスターデュアン全球凍結期と6.5億年前〜6.3億年前のマリノアン全球凍結期の2回の全球凍結期の2回の全球凍結期になるらしい。(「生物の科学遺伝(2012年9月号)」の「エディカラ紀−カンブリア紀の地球表層環境変化(澤木佑介)による)

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2. 顕生代の歴史

 顕生代(けんせいだい)とは、生物が目立つ時代というような意味である。顕生代の始まり(カンブリア紀)から、さまざまな種類の生物(多細胞動物)が一斉に登場する。顕生代以降の地質区分はおもに、生物、とくに動物の進化にあわせてある。“代(Era)”、“紀(Period)”、“世(Epoch)”、さらには“期(Age)”と細かくわけていく。顕生代以前の原生代において、エディアカラ紀も正式に採用されたので、それも書き入れた。

※ こちらの地質年代表も参照。

地質年代区分はICS(国際層序委員会)の2015年の勧告に従った。かつて新生代は第三紀(Tertiary)と第四紀(Quartanary)に分けられていたが(下の地質年代表参照)、すでに第三紀(Tertiary)は公式な区分ではなくなっている。だから、Paleogeneを古第三紀、Neogeneを新第三紀と訳すのは適切ではないが、これまでの慣行もあるので( )内に表示した。第四紀については、下の地質年代表参照。
動物の進化と植物の進化が少しずれていることに注意。

※ 上の化石の写真は下のサイトから引用した。
サンヨウチュウ(三葉虫):http://www.ucmp.berkeley.edu/silurian/silulife.html
イクチオステガ:http://venado.conce.plaza.cl/~dinos/links/dinos/ichth.htm
フズリナ:http://www.ymg.urban.ne.jp/home/akihaku/kagaku.site/kaseki.site/fusulina.html(秋吉台科学博物館)
アンモナイト:http://www.humboldt.edu/~natmus/Case_indexes/WhatisAmmon/WhatisAmmon.html
トリゴニア(三角貝):http://www.weichtiere.at/Muscheln/suesswasser.html
恐竜:http://www.bbc.co.uk/sn/prehistoric_life/
ヌンムリテス:http://dantesheart.blogspot.com/2008/04/pyramids-seashells-in-desert.html
プシロフィトン:http://www.shef.ac.uk/aps/apsrtp/fletcher-ben/evolution.html
カラミテス(ロボク):http://www.ucmp.berkeley.edu/IB181/VPL/SpheFe/SpheFeVGI.html
グロソプテリス:http://www.ucmp.berkeley.edu/seedplants/pteridosperms/glossopterids.html
イチョウ:http://perso.wanadoo.fr/ginkgo.dm/historique.htm

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用語と補足説明

地質年代表下に理科年表2005(CD-ROM版、丸善)の地質年代表を挙げておく。日本ではよく使われている地質年代表である。地質年代区分の絶対年代が上に出した図とかなり異なることに注意。こうした区切りとなる年代は、研究が進むにつれて改訂される。

※ 2011年度用の高校地学Iの教科書では、上のICS(国際層序委員会)の2010年の勧告に準拠した地質年代区分が使われている。

 また下のように、かつては新生代をおおきく第三紀(Tertiary Period)、第四紀(Quaternary Period)にわけ、その第三紀を古第三紀(Pal〔a〕eogene Period)、新第三紀に(Neogene Period)わけることがふつうだった。しかし、国際層序委員会(ICS)は第三紀、第四紀という区分を無くした(2004年、第三紀をなくすことは決定)。しかし、この案に対して、とくに第四紀研究者を中心に強い反対意見が出たため、新しい区分として代−紀の中間の“亜代(sub-era)”をつくり、第三亜代−第四亜代として、その境界を259万年前(鮮新世の終わりころ)とした(2005年)。これに対しても、亜代という区分を新たに作ることは、地質年代区分の整合性をなくすという意見も強く、第四紀を“紀”として存続させることになった。下の地質年代表では第三紀/第四紀の境界は165万年前(最近は180万年前)となっているが、国際層序委員会は第三紀末の鮮新世の一部を更新世に繰り入れて、第三紀/第四紀の境界を260万年前とする提案をしている。上の顕生代の地質年代表はとりあえずそれに従っている。

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地球史7大事件全地球史の解読を目指した文部科学省の科研費を使った重点領域研究「全地球史解読」が1995年〜1997年に行われた。その成果は何冊かの洪として出版されている。全地球史解読では、1.46億年前に地球が誕生した、2.40億年前から岩石の保存が始まった、3.27億年前ころに火成活動が激しく起こり、地球の磁場が強まった、4.19億年前ころに激しい火成活動が起こり超大陸が誕生した、5.6億年前ころに超大陸が分裂して新しい海ができ、生物の爆発的な進化が始まった、6.2.5億年前ころ海洋が無酸素状態になり、生物の大絶滅が起きた、7.現在人類の時代となったの7件を7大事件としてあげている。

カンブリアの大爆発カンブリア紀に入ると、さまざまな多細胞動物が登場し、生物分類でいう「門」までが出そろったという。カンブリア爆発とか、カンブリア・ビッグバンともいったりする。このカンブリア紀の生物を代表するのがバージェス頁岩(けつがん)から採集されたさまざまな化石である。バージェス頁岩中の化石については下を参照。

バージェス頁岩カナダのブリティッシュコロンビア州の山中で、1908年に古生物学者ウォルコットが発見した、極めて保存状態のよい化石を含む頁岩(けつがん)。古生物学者スティーヴン・グールドは、このバージェス頁岩中の古生物について断続平衡説の立場から「ワンダフルライフ」を書いた。ただし厳密には、バージェス頁岩の化石群は、カンブリア紀の化石といってもカンブリア大爆発の時代よりも少し後の生物群である。

バージェス頁岩 アノマロカリスと復元図
マレイラ ツゾイア

上の写真はhttp://www.geo.ucalgary.ca/~macrae/Burgess_Shale/から。
アノマロカリス復元図はhttp://www.nhm.ac.uk/nature-online/virtual-wonders/vranomalocaris.htmlから。

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この章の参考となるサイト

地質年代表について(東京大学理学系研究科生物科学専攻多様性起源研究室仲田崇志氏):
http://www2.tba.t-com.ne.jp/nakada/takashi/strat-chart/strat-chart.html
(トップページはhttp://www2.tba.t-com.ne.jp/nakada/takashi/index.html
              

国際層序委員会(International commission on Stratigraphy):
http://www.stratigraphy.org/
 地質年代表はhttp://www.stratigraphy.org/cheu.pdf

 

岐阜大学地学教室:地質年代表の変遷
 http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/rika-b/htmls/time_scale/index.html

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