シンガハタの池

 長野県王滝村には、日本では数少ないクレーターと思われる窪地があります。現在は池になっていて地元の人には「シンガハタの池」(神十股の池)と呼ばれています。2005年8月31日、シンガハタの池を見てきました。

 王滝村の中心部からさらに車でかなり奥に入ったところに滝越地区という集落があります。かつては森林鉄道が通っていたところです。そこから水交園(お蕎麦など)、森きちキャンプ場を経て白巣峠(1,380m)に通じる道があります。峠までは1〜1.5車線の細い道ですが、一応簡易舗装がしてあります。峠から先の岐阜県側はダート路で、今は通行止めになっています。

 この峠の少し下、一番上から数えて2つめのカーブミラーがポイントです。滝越地区から行くと右にカーブするところです。カーブミラー付近に車を止めることができます。シンガハタの池はこのカーブミラーの下を100mくらい下ったところにあります。残念ながら笹が密集していて池まで降りることができません。

 このカーブミラーから道路を歩いて行くと、道路左の何カ所か木々や笹の間からシンガハタの池を垣間見ることができるポイントがあります。全体を一望できるポイントがないので、まん丸かどうかの確認はできません。池の大きさは直径50mほどでしょう。

 たしかに全体に丸い。でも全体が見える場所がない、さらには池まで降りることができないということで、隔靴掻痒という感じもします。

  信州大学チームは、この池は約3000年前に直径2.5mの隕石が衝突した跡といっているようです。1991年5月3日毎日新聞の記事参照。同記事には「池の誕生は今から三千年ほど前。この付近の基盤岩は流紋岩類で、通常では起こり得ない衝撃により地下約二十メートルがえぐられていた。また、地滑りや浸食などの地形とも考えられず、池の底に礫(れき)岩層があることや、断面構造、形状などがアメリカのアリゾナ隕石孔の特徴と一致することなどから、「隕石孔と判断せざるをえない」(酒井教授)という。落下した隕石は直径約二・五メートルと見られ、地表に激突、砕け散ったらしい。」とあります。1991年3月3日の読売新聞の記事にもあります。そこには伝説の池なのでそっとしておいて欲しいという村民の声もあります。

 なお、2006年10月17日、日本スペースガード協会の坪根秀一氏、州崎保司氏、内藤直人氏が現地調査を行い、その報告(池まで降りて間近に撮影した写真を含む、ただしいん石の採集はできなかったそうです)がスペースガード協会の機関誌ASTEROID2007年Vol.16(通算58号)に載っています。この記事によると、カーブミラーのところから池に下りる道ができていたとのことです。

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このカーブミラーがポイントです。滝越地区から白巣峠へあと少しというところです。道路脇に車を止めることができます。 カーブミラーの場所から車道沿いの少し登ると、木々や笹の合間から池の水面が少し見えます。 もう少し登ると、このようにかなり全体が見える場所があります。 少し拡大してみました。

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