蝶ヶ岳・常念岳2

2013年7月23日〜7月25日。常念岳と蝶ヶ岳に行ってきました。このコースは,槍・穂高の大展望コースですが…。
前回の蝶ヶ岳〜常念岳はこちら、槍ー穂高の西側からの展望コースである鏡平はこちら

 (1) 1日目    (2) 2日目 (3) 3日目

(1) 1日目(7月23日)

 今回は珍しく、かつての山仲間の総勢4名のパーティでの山行です。山行前に、常念小屋の人に様子を尋ねたところ、前回の下山コース、常念岳〜前常念〜三股への下山は危ないからやめた方がいいということで、まず一の沢経由で常念岳へ登り、蝶ヶ岳から三股に降りるようにコースを設定しました。

 前日の22日、仲間には自宅近くの駅に集合してもらい、車で安曇野を目指し、蝶ヶ岳温泉ほりでーゆー四季の郷で宿泊しました。

 23日朝7時半過ぎにほりでーゆーからタクシーに乗って、常念岳一の沢登山口(通称ヒエ平)まで入ります。ここは標高1260m、常念小屋までは約1200mの登りです。8時20分に出発。登山道の最初は沢沿いの道、いたるところに横から小さな沢が合流するところがあり、すなわち水場が豊富な登山道です。また、この登山道は地元の中学生が常念岳への集団登山に使われてもいるようで、上り下りの中学生の団体もいました。

 いったん、沢を離れ胸突き八丁の急登になります。これも少し我慢すると再び沢に出会い、沢を横切る地点に出ます。ここが最後の水場になります。昼食タイムとします。雨が降り始めました。

 ここから常念乗り越しまでは、もう一がんばり。第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチと続きます。13時15分、やっと常念乗り越しに着きました。常念岳はよく見えますが、槍ヶ岳方面は雲の中です。

 小屋で宿泊手続き(1泊2食9000円)をして部屋に入り、少し休みます。乾燥室があるので助かります。16時半ころ、突然女性団体客の歓声が上がりました。彼女たちの部屋の窓から、槍ヶ岳が見えたのです。早速部屋にお邪魔して、槍ヶ岳を眺めます。結局、この日、槍ヶ岳が見えたのはこの一瞬だけでした。

 それでも夕方、再び槍ヶ岳が見えないかと小屋の外で粘っていたら、安曇野側から雲がわき出し、夕陽が当たっています。期待通り、ブロッケンが現れました。

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ほりでーゆーの夕食です。 ほりでーゆーの朝食(バイキング)です。 一の沢の登山口(通称ヒエ平)。 沢を渡ります。 一の沢の上流。雪渓の雪解け水です。
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いったん沢から離れ、胸突き八丁の急登になります。 胸突き八丁の桟道。 胸突き八丁を終え、沢を横切ります。最後の水場となります。 第2ベンチ。 標高2450mの常念乗り越し。
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常念岳。降りてくる登山者の拡大はこちら 常念小屋です。 姿を現した槍ヶ岳。 槍ヶ岳の拡大。肩の小屋も見えます。 大キレットと北穂高岳。
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大キレットの拡大。 浅間山。 ブロッケンです。真ん中の人影が撮影者の影になります。 夕陽が沈んでいきます。 小屋の夕食です。

 

(2) 2日目(7月24日)

 5時半に朝食を小屋でとり、少しゆっくりとしたあと、6時前に小屋を出発します。まず小屋から標高差400mほどある、常念岳を目指します。朝から急登できつい。前常念への巻き道への分岐あたりから、雨が降り始めました。雨具をつけることにします。

 常念岳の頂上(2857m)には7時25分ころに到着しました。雨は止む気配もありません。まったく景色が見られないので、少し休んだけで出発します。雨は本降りになってきました。ここから急降下、約400mほど下り、森林限界の下の樹林帯に入ります。樹林帯の終わりころ、蝶槍への登り付近から見事なお花畑が現れます。

 蝶槍へのきつい登り。樹林帯を抜けると強い風も吹いていて、体感温度はかなり低い感じがします。あとは黙々とピークを越えていくだけです。蝶ヶ岳ヒュッテに着いたのは13時20分ころでした。

 小屋で宿泊手続き(1泊2食9000円)を済ませ、まだ火が入っていない乾燥室で濡れた衣類を吊します。部屋でしばらく休みます・。

 激しかった雨も夕方には上がり、少し風景が見え出しました。常念岳は見え出しましたが、槍ヶ岳−穂高岳方面は雲の中です。それでも雲が動いているので、ヒュッテ近くの瞑想の丘で待機することにしました。風があるので、ダウンのジャケットを羽織ってもかなり寒い。だんだん雲が上がってきて、槍穂の稜線が見え出します。夕食を挟んで、さらに粘ったら、奥穂高以外は全部見え、また見事な夕焼けも見ることができました。

 この日の夕刻の光景は、Picasawebをご覧ください。

 

左の写真をクリックすると、蝶ヶ岳から見た夕焼けの光景(動画)をご覧いただけます。youtubeにリンクしています。

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常念小屋の朝食です。 小屋を出発します。後ろの槍ヶ岳方面は雲の中です。 常念岳を目指します。 常念岳の頂上(2857m)の社。 ガスの中、先行する登山者。
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コバイケイソウの群落です。 ミヤマダイモンジソウ。 キヌガサソウ。 ミヤマキンバイ。 ハクサンチドリ。
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ハクサンフウロ。 ニッコウキスゲの群落。 ヨツバシオガマ。 蝶槍への厳しい登り。 蝶ヶ岳から見る常念岳。
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南岳(左)〜槍ヶ岳。雲で埋まっている沢が槍沢です。南岳下のカールが見事です。 屏風岩です。ここを回り込めば涸沢です。 大キレットはよく見えます。 御嶽山(左)と乗鞍岳(右)。 西穂高(左)と前穂高(右)も見え出しました。
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焼岳です。 妙高−戸隠。 蝶ヶ岳ヒュッテの夕食です。 浅間山。 夕日に染まる槍穂の上の雲。Picasawebもご覧ください。

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(3) 3日目(7月25日)

 5時半に朝食。外はガスっています。朝食後、ガスが晴れることを期待して少し待ちます。でも、いっこうに晴れてこないので、11時半に三股からタクシーを予約してから、弱い雨の中、7時ころ下山開始。あっという間に樹林帯に入ります。まめうち平までは高校山岳部と抜きつ抜かれつ。でも、まめうち平から少し先で、あっという間に離されて行きました。

 ところどころはしごをかけてあるような急降下もあります。三股の登山道入り口には10時45分に到着。タクシーが来てくれる駐車場まで、あと800m歩かなくてはなりません。駐車場について、雨具などを外して荷物を整理したころ、予約したタクシーがやってきました。

 タクシーでほりでーゆー四季のクに戻り、入浴をしたあと、レストランで昼食をとりました。その後、車で自宅近くの駅まで、そこで今回チームの解散です。20年ぶりの仲間との山行でした。

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蝶ヶ岳ヒュッテの朝食です。 蝶ヶ岳ヒュッテ。 ハクサンコザクラ。 氏名不詳。 雨に煙る登山道。
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格好の休憩場所、まめうち平。 ウツギ。 ゴジラみたいな木。 下山の時は最初の水場(力水)。 吊り橋を渡ります。
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吊り橋の下を流れる川。 この小さな橋を渡れば、もう三股です。 三股の登山道入り口。 登山コースの案内板。 駐車場からかすかに見えるのは前常念?

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2013年8月記