日の出山〜吉野梅郷

 2024年3月22日、日の出山から吉野梅郷に降りました。

 この日を最後にしばらくはあまり天気がよくなさそうです。そこで、本当に久しぶりに日の出山から吉野梅郷に降りることにしました。

 地元駅を5始発で出発。6時過ぎに立川で青梅行きに乗り換えます。この時間帯は中央線直通の電車が多いようで、通常の青梅線・五日市線の1番線・2番線ではなく5番線ホームから乗ります。5番線で乗ると、「青梅短絡線」を通って青梅線に合流します。

 7時10分くらいに御嶽駅に到着、バスは7時斑です。25分くらいにバスがやってきて、中に入れてくれます。7時45分頃バスは滝本駅(ケーブルカー下駅)に到着。ここからケーブル駅までの登りがつらい。駅の方から小学生が駆け下りてきます。始発のケーブルカーに乗って、(ここからさらにバス・電車を乗り継いで)麓の学校に通う上の集落(宿坊やお土産屋さん)の子供たちです。5人くらいしかいません。かつては大勢の子供たちが乗っていたのに。それどころか、もっと昔は上に分校まであったのに。

 御嶽山駅についてしばらく駅前広場で都心方面の展望を確認します。かなり霞んでいますが、それでも東京スカイツリーや都心の高層ビル、遠くは筑波山も見えました。

 身支度を調えて出発、最初は武蔵御嶽神社・大岳さんへの道を歩きます。鳥居をくぐりしばらく行くと登りが始まります。ここはきつい。週2回開いている診療所を過ぎたとろこの御嶽山荘入り口で左に曲がり、少し登ると武蔵御嶽神社・大岳山への分岐です。

 途中で舗装路が終わり、普通の山道になります。途中で二人とすれ違いました。御嶽神社の鳥居をくぐると日の出山頂上までは階段を交えた急登です。途中平らになったところにトイレと東雲山荘(素泊まりのみ)があります。東雲山荘は日の出町のシルバー人材センターが管理しています。ただ、町の調査で耐震性に問題があることがわかったため、2023年4月1日からしばらくお休みとということです。

 頂上までは階段。頂上にはすでに1人いました。広い頂上には案内円盤、東屋、多数のベンチがあります。日当たりのいい場所で軽食(カップ麺)を食べることにしました。素晴らしい展望、都心方面から東京湾、丹沢(頭だけの富士山)、奥多摩の山々が見えます。高校らしい7〜8人のグループも登ってきました。

 しばらく休んだ後、山頂を後に下山開始。最初は急降下ですが、降りきると、こちら側から頂上を目指す一般登山路、頂上を巻いて御嶽に向かう巻き道(唐人向けとの表記あり)に別れていました。ここ先も軽四駆なら通れそうな一般登山路と、丁寧に尾根をつないでピークハントと繰り返す尾根道が平行したり一緒になったりして続きます。すべて一般登山路を歩きました。何か巨大なアンテナ塔が立っていて、近くを通るだけで「ここは立ち入り禁止です。敷地内に入らないでください。」という警告放送が流れました。かつて通ったとき、自衛隊の人も参加して作っている最中でした。なにか、そうした関係の重要な施設らしい。

 しばらく行くと梅の木峠です。ここは林道の4つ角(一つはつる温泉に行く道、一つは先ほどのアンテナ塔に行く道)になっていて、登山道はその真ん中を通過します。ここからの登山道は普通の山道になります。峠を越えると、高圧線(500kVの新秩父線)の巨大な鉄塔の下を通ることになります。このあたり法面は一度崩れたようで、きれいに補修されていました。途中に「重爆撃機『飛龍』墜落地」なる看板もありました。こんなところで戦跡に会うなんて。いくつかの分岐を「日向和田駅・吉野梅郷」の道をとってさらに進みます。

 最後のピークは三角点のある三室山。ここも巻き道(一般登山道)を通って頂上はパスしました。三角点だけで展望はないようです。少し行くと琴平神社の分岐。分岐といってもすぐそこに神社が見えています。立ち寄ると素晴らしい展望でした。都心方面がよく見えます。頂上の時より空気が澄んできたみたいです。ただ、展望は都心方面の狭い範囲だけです。それでも東京スカイツリー、都心の高層ビル群、麻生台ヒルズの横の東京タワーまできちんと確認できます。この神社の社の中には招き猫がたくさん奉納されています。昔、このあたりで養蚕が盛んだった頃、蚕を襲うネズミを駆除してくれるネコは、大切にされたようです。現在は商売繁盛を願う人も多いと、案内板にありました。

 参道を降りても、元の登山道に戻って降りても、結局は同じです。参道はちょっと急な道です。登山道と合流しても急降下は続きます。梅郷ゴルフ(休業中?)が見え出すと、登山道も終わりに近い。登山道入り口には琴平神社の鳥居があります。また簡易トイレもあります。

 ここからは車道歩き。しばらく行くと梅の公園の正門になります。梅祭りは3月20日で終わったようで、無料で園内に入れます。外側を左回りに一周してみました。一番高いところにある東屋までは結構登ることになります。そこから下って別な東屋へ、さらに東口から出ました。このあたりの梅は2009年に「プラムポックスウイルス」に感染し、いろいろ対応したようですが、結局2014年にこの梅の公園の梅は前伐採ということになりました。ここばかりではなく、吉野梅郷全体でもほとんどの梅が切られたようです。2016年から再植樹、今年で8年目です。ウメの木々はあまり大きくなっておらず、また植樹しても成長しないものもあり、まだ完全再生まではかなりの時間がかかりそうです。

 日向和田にはかつて谷津というおいしいおそば屋さんがあったのですが、梅郷のウメがなくなり、またコロナ禍もあり、廃業してしまいました。日向和田駅の途中にある、紅梅苑で和菓子を買って駅に向かいました。駅について、電車はの13:45分までの時間があったので、紅梅苑で買った紅梅まんじゅうを食べて過ごしました。青梅線の青梅−奥多摩間の昼間の電車は1時間に1本か2本しかないので、それにあわせるしかありません。

 日の出山は本当に久しぶりでした。日の出山山頂と琴平神社の展望は素晴らしかったです。ただ、下山した後の一つの楽しみだったウメの公園がまだまだ再生途上、また食事の楽しみだった谷津もなくなったしまったのが残念でした。

時程表
08;15 ケーブルカー山頂駅
08:30 日の出山分岐
09:20 日の出山山頂(軽食)
09:50 山頂出発
10:45 梅の木峠
11:20 琴平神社
12:05 登山道入り口(琴平神社鳥居)
12:15 梅の公園入り口
12:50 東出口
13:10 紅梅苑
13:20 日向和田駅

hinodeyamacover20240322.jpg (272299 バイト) 左の写真をクリックすると、この日のアルバムをご覧いただけます。
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上の写真をクリックすると、青梅短絡線の前面展望動画(youtube)をご覧いただけます。 上の写真をクリックすると、御嶽駅−滝本駅バスの前面展望動画(youtube)をご覧いただけます。
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上の地図をクリックすると、この日の歩いた行程をgoole earthでご覧いただけます。経路上で右クリックすると出てくるメニューの「高度プロフィル」を選択すると、行程の断面図が得られます。 上の図をクックすると、伊勢原駅−日向薬師、大山ケーブル下−伊勢原駅のルートがgoogle. mapでご覧いただけます。

2024年3月記

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