石割山

 2006年2月5日(日)、このごろ少し気が滅入っているので、富士山でも見ようと石割山を目指しました。石割山は富士五湖の一つ、山中湖の北にある山です。富士山の北東になるので、朝の早いうちでないと光線が逆光になります。

 朝3時40分に自宅を出発。中央高速−東富士五湖道路を使って、5時半ころに平野から少し入った石割神社の駐車場に着きました。道に雪がなくてよかった。かなり大きな駐車場で、トイレもあります。5時40分ころ出発。まだ真っ暗ですが、最初は神社の石段とわかっているのでヘッドランプを頼りに登り始めます。長くきつい階段。階段を登り切ったところに四阿みたいな避難小屋がありました。そこにテントが一張り。さらにきつい登りが続きます。

 途中の石割神社のご神体はまさにその名通り、大きな割れた石です。その割れ目を通り抜けることができるようになっているので、私も通り抜けてみました。太っていると難しい?

 石割山頂上(1413m)は6時45分ころ。ここが今日の最高地点です。写真撮影していた人が一人。眺めはいいのですが、風がものすごく強い。一応三脚を立てて写真撮影をしました。でも寒いので記念写真はやめです。長居はできません。早々に退散して、平尾山をめざします。もう一人の人は平野側に戻ったようです。テントの人かもしれません。雪は積もっていないのですが、ところどころ登山道が凍結しています。

 平尾山は穏やかでした。大休止。珍しく持ってきたバーナーでお湯を沸かしてラーメンでも食べようと思っていたのですが、例によりトラブル。ガスボンベがガス欠。とてもラーメンは食べられそうない。一応お湯にはなったので、お茶にしました(;.;) でも景色はすばらしい。富士山ばかりか、南アルプスもよく見えます。

 次は大平山。途中左側に別荘地が登山近くまで迫っています。右側には鹿害よけのための鉄柵。この辺は少し味気ない。大平山は9時10分ころでした。ここも展望がすばらしい。

 長池山(1178m)は背の高い草のため少し展望が得づらい。でもそれなりにいい。ここを降りると舗装道路に出会います。ここから最後の大出山へはホテルマウント富士敷地内のようなので、これはパスして、脇に別荘や会社の保養施設が点在する舗装道路をそのまま下り、山中湖湖畔の道路におりました。

 山中湖に降りたのは、10時35分ころ。10時30分ころの、この辺を周回するぐるりんバスはちょうど行ってしまったあとのようです。

 一度ほぼ全面凍結したという山中湖ですが、この日凍っているのは全体の7割くらいでしょうか。それでも、ワカサギ釣りやスケートを楽しむ人たちが大勢氷の上に乗っています。一応氷の上は立ち入り禁止ということで、事故に備えているのでしょう、消防車が待機していました。全面結氷ではないのに、御神渡りも見られました。

 山中湖畔の道を左回りにあるいて、「ホテルマウント富士入り口」のバス停に。平野に戻るバスは、10時28分のぐるりんバスが出てしまったあとなので、次は11時48分と53分(ぐるりんバスと富士吉田発平野行きのバス)。少し散歩したり、バス停近くの食堂でラーメンの昼食を食べたりして時間を過ごします。

 11時48分のバスに乗り平野に、平野から少し(かなり)歩いて車を置いた駐車場に戻ります。バス(複数)や車もたくさん止まっていました。近くにある「石割の湯」に寄ろうかと思ったのですが、広い駐車場が満杯だったので、中も混んでいるだろうと思いパスしました。

 帰りは久しぶりに国道413号を使って帰りました。413号は中央高速が混んでいるときの抜け道としても使えます。われわれの世代には懐かしいラジオドラマ「おらあ三太だ」の舞台であった道志を通り抜けます。朝早く起きて活動していたために眠くなり、途中の津久井湖の駐車場で仮眠、さらにかつて住んでいた多摩ニュータウンを抜け、家についたのは4時ころになっていました。

 石割山は30年ほど前に登ったことがあります。当時は車がなかったので、富士吉田からバスの往復でした。でもよかった。30数年ぶりの今回もよかった。ただイメージはすっかり変わっていました。若いころはひょんひょんと歩けた道のはずですが、まず石割山までの登りがきつい。階段を上りきったあとの小さい四輪駆動車なら登れそうな道でもきつい。あと、昔のイメージはこのコースは開けたカヤトの道でした。今は植林が進んでいます。それよりも、大平山近くでは別荘地が登山道に迫っています。そのあたりは富士山は見られないので、別荘地としてはあまりいい場所ではない? 30数年前からあったマウント富士は仕方ない? でもその手前にもマンションが。

 とはいうものの、富士山、山中湖、さらに南アルプスの展望はすばらしい。富士山を正面に見ながら歩くというルートもいい。肝心の石割山では強風と寒さで早々に撤退してしまいましたが。なにしろ、山中湖湖畔の気温表示が−13℃を示していましたから、湖面より500mほど高いい石割山は-15℃を下回っていたでしょう。強風だったので体感温度はもっと低い。厚着して正解でした。

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石割山のご神体。割れた石。 石割山から富士山。 富士山のモルゲンロート。 登山道に山小屋が見える。 赤く染まった富士山。
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富士山の頂上部。 山中湖平野付近。ワカサギでも釣っているのでしょうか。 これも頂上部。 平尾山で記念写真。 山腹で巻き上がる雪煙。
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平尾山からの富士山と山中湖。 大平山途中からの富士山。 こんな感じで富士山を見ながら歩きます。 大平山から南アルプス北岳から間ノ岳。 甲斐駒。
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大平山から富士。 大平山でも記念写真。 大平山方面を振り返ります。 山中湖と富士山。 ホテルマウント富士も見えます。
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凍った山中湖の白鳥と富士。 山中湖の御神渡り。 山中湖でワカサギ漁を楽しむ人たち。 山中湖と大平山方面。 駐車場に戻って、朝登った階段を見上げます。

2006年2月記

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