櫛形山

2023年7月26日、櫛形山に行ってきました。前回はこちら

 前日の7月25日14時半過ぎに自宅を出発、中央道甲府南ICで降りて国道140号(笛吹ライン)へ、さらに県道413号を赤石温泉近くまで行きます。大きく分岐するところに櫛形山案内図があり、また丸山林道の道標もあります。道標に従うと丸山林道入口の大きな道標があるので、それに従い丸山林道に入ります。かつての丸山林道は未舗装の悪路・難路、林道マニア憧れの道でした。今は全線舗装されていますが、なかなか厳しい道です。でも、櫛形林道(現在通行不可)の少し先、鉄板の橋で沢を渡るあたりから、かなり整備された印象です。また、旧池の茶屋林道分岐(丸山林道は現在ここまでが通行可)の2 km手前に新池の茶屋林道ともいうべき、林道丸山支線の分岐があります。この道は走りやすい。実際は、櫛形林道から先、鉄板橋を越えても池の茶屋林道の分岐が出てこないので、いったん櫛形林道分岐まで戻り、道を確認したのでした。

 結局池の茶屋林道終点、登山道入口の駐車場に着いたのは17時40分ころでした。10台以上停まれる駐車場には1台の車もありません。駐車場の端には休憩小屋とトイレ、あと仮設トイレ2つがあります。

 暗くならないうちに、車外にイスを持ち出し、クーラーボックスをテーブルにして夕食です。あとは車内に入り、のんびり。20時前には寝て仕舞いました。

 翌26日、2時ころ目が覚めたので空の確認。星が見えたら写真を撮ろうかと思っていましたが、雲が出ているようで星が見えません。また、駐車場のまわりは高い木々で囲まれていて、腫れていても視界は狭い場所です。車内に戻ってまた寝てしまいました。

 翌朝、4時半近くに起き出して朝食です。のんびりしていたら車が1台やってきました。若い男女でした。

 若い男女より遅れて出発。いろいろなところに、しっかりしたシカよけ柵があり、登山道入口も柵の戸を開けて入るのでした。柵は、雷の時は感電の恐れがあるので触らないようにとあります。先行した若い男女は花々に興味があるようで、ゆっくり歩いています。たしかに、登山道入口を入った所からお花畑です。櫛形山というとアヤメのイメージしかなかったのでラッキーという感じです。防火帯のような所を登って行くと柵の外に出る戸があり、そこは南アルプスの展望台になっていました。のんびりしていたら、男女もやってきました。朝日も昇ってきて、間ノ岳、そして北岳の頂上が明るくなってきます。

 登山道に戻ります。まだお花畑は続いています。また、今度は右手(東側)に富士山が見えるスポットがあります。先ほどの南アルプス展望台は左手(西側)で、たしかにここは富士山と南アルプスの間の山だということが実感できます。富士山は笠を被っていました。

 急登は終わり、森の中の比較的平坦な道になります。サルオガセがついて切る木が多い。やがて三角点のある場所に着きます。ただ、頂上はもう少し先らしいです。ここにも柵の外に出られる場所があって、甲府盆地がよく見えました。さらに少し行くと頂上があります。三角点のあるところも、この頂上も展望はありません。

 そのまま通過すると、原生林コース、山嶺コースの分岐があります。裸山を経由する山嶺コースを選びます。このあたりから道標に書かれている所要時間が“分単位”、たとえば裸山7分、アヤメ平22分というようなものになります。

 裸山はロープに挟まれて狭い道を上ります。ロープ内は植生保護地(アヤメ復活)です。裸山(2003 m)は展望が開けます。片側に南アルプス、反対側に富士山。南アルプス方面はよく見えましたが、富士山はさらに雲の包まれてきました。のんびりしていたら、また駐車場で一緒だった男女も登ってきました。

 裸山をぐるっと回る形で降りると、元の道に戻ります。道標に従ってアヤメ平へ。かつてはアヤメの大群落があった場所です。盗掘や鹿害のために絶滅の危機に瀕しています。でも、他の花々は残っていて、ここもお花畑になっています。避難小屋があったので覗いたら、ここで泊まったらしい人がいました。

 木道を上ってトレッキングルートに入ります。池の茶屋登山口まで2時間25分とあります。

 ここから基本下り、裸山ノコル、さらに標高1,726 mのもみじ沢まで、櫛形山山頂2,052 mからは326 m下ることになります。つまり、標高1,855 mの駐車場まで130 mほど登り返さなくてはなりません。ここがつらい。とりあえず休憩所までと思って頑張ります。このあたりあたりから、トレッキングコースを歩いている人たち数組とすれ違いました。休憩所は登山道から少し登ったところにあり、この強い日差しを遮るものもないのでパスして、そのまま北岳展望台に向かいます。

 北岳展望台からは間ノ岳〜北岳、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山がよく見えるはずですが、この時間帯ではもう甲斐駒は雲の中でした。でもそれ以外は素晴らしい。望遠をさらにデジタル拡大すると、北岳山荘までもよく見えます。

 展望デッキから駐車場までは車いす可のゆるい下り道です。15分ほど下ったところで、カメラのレンズフードがないことに気がつきました。たぶん展望デッキで落としたに違いないと戻ることにしました。展望デッキに戻って周辺を探してもない。諦めてまた下り始めてすぐの所に落ちていました。戻った甲斐があった。時間的には30分ほどのロスでした。つまり、道標では2時間25分というルートを1時間45分程度で戻れたことになります。

 駐車場はほぼ満車状態、裸山で別れた男女の車もまだあったので、彼らもアヤメ平ピストンではなくトレッキングルート周回コースをとったようです。

 車内を整理したりしてから駐車場を出ました。帰りは駐車場の休憩小屋に案内が出ていたまほらの湯に寄ってから帰ることにします。

 まほらの湯は入浴料700円でした。入浴後、bing輸入自動販売機で牛乳を買おうとしたら動かない。係の人に女湯脱衣場にあるという別な自動販売機で買ってもらいました。やはり入浴後は(ビールが飲めないときは)瓶牛乳です。

 まほらの湯から中部横断自動車道増穂ICまで5分という古都で迷いましたが、来たときと同じ甲府南ICから中央道に乗って帰りました。ガソリンを入れたりしても、15時前には帰宅できました。

 

※ 登山行程時表
05時20分:駐車場出発
06時20分:三角点
06時40分:櫛形山頂上
07時15分:裸山山頂
07時50分:アヤメ平
08時05分:トレッキングルート
08時50分:もみじ沢
09時40分:北岳展望デッキ
10時20分:駐車場到着

albumcover20230726.jpg (182389 バイト) 左のサムネイル画像をクリックすると、櫛形山登山の写真アルバムをご覧いただけます。
kusigaayamasanpo.jpg (30657 バイト) 左のサムネイル画像をクリックすると、南アルプス展望やのんびり歩いている動画(youtube)をご覧いただけます。
kusigatayamarindomoview.jpg (59609 バイト) 左のサムネイル画像をクリックすると、池の茶屋駐車場(登山道入口)までと、駐車場からの林道走行前面展望動画(1時間11分)をご覧いただけます。

 

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上の画像をクリックすると、櫛形山登山路をgoogle mapでご覧いただけます。 上の画像をクリックすると、櫛形山登山路をgoogle earthでご覧いただけます(あるいはkmlファイルがダウンロードできます)。行程上で右クリックすると出てくるメニューの「高度プロフィル」を選択すると、行程の断面図が得られます。

 

 

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2023年7月記

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