活火山富士 大自然の恵みと災害

活火山富士 読売新聞特別取材班+小山真人 中公新書ラクレ
ISBN4-12-150096-2 720円 2003年8月

目次
第1章 富士山とハザードマップ
第2章 ハザードマップ先進地
第3章 火の山と生きる
第4章 災害を知る
第5章 観測体勢は今
第6章 専門家の目
第7章 火の山の恵み
あとがき
用語解説

 富士山を防災の面から見る。これまでさまざまなタイプの噴火をしてきた富士山に対し、どのような心構えを持てばいいのだろうという疑問に答える。

 1707年以降噴火していない富士山、この300年は地球の歴史から見ればあっという間であるが、人間の一生から見ると長い。何となく今の富士山がまだ続くと思いがちであるが、噴火はまたいつか必ず起こる。ときどきそうしたことを思い出すことも必要だと思う。

 もっとも逆に、大沢崩れが拡大して富士山の形が変わらないだろうかという疑問に対しては、人の一生程度では変わらないという回答もある。

2003年9月記

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