間宮林蔵

間宮林蔵　探検家一代　髙橋大輔　中公新書クラレ
ISBN978-4-12-150297-0　880円　2008年11月

目次
プロローグ
間宮林蔵の探検ルート（江戸時代）
筆者の探検ルート（現代）
第1章　探検家の揺りかご
第2章　サムリン追跡
第3章　失われたデレンを求めて
第4章　アール漂流
第5章　持ち去れた古地図
第6章　血族
エピローグ　～旅の途中で～
年表で見る間宮林蔵の生涯
参考文献

　間宮海峡を発見（サハリン（樺太）が島であることの発見）したことで、古い世代の日本人には有名な間宮林蔵。当然世界的には無名、また間宮海峡も既に他の名前（外国の地図では）になっている。

　その間宮林蔵を追う。彼の主目的は海峡の発見ではなく、当時の中国・ロシアの北方情勢を知ることにあり、清政府が北方民族から朝貢を受けていた町デレンを訪ねることだったという。

　いい題材なのだが、この筆者は相変わらずの準備不足（資金不足はやむを得ないとしても）、現地の協力者ユーリ先生（とミトラばあさん）におんぶに抱っこ、これでは探検とはいえまい。

2009年1月記