生物部な毎日

生物部な毎日 枡太一 岩波ジュニア新書 ISBN978-4-00500780-6 860円+税 2014年7月(2022年12月第8刷) イラストも筆者

 一時好感度No.1だったこともある、人気アナウンサー枡太一の自伝。

 子供の頃からの虫好き(ただし幼虫はだめ、ほ乳類もだめ)のまま中高一貫校に入学。当然生物部、そこでの強いられた活動(筋トレや自炊生活など)、また自発的な活動(有栖川公園の植生調査など)、それらが思いもかけずに後に役立つことがあった。

 理系の科目の成績はあまりよくなかったけど、やはり生物系の研究者になりたくて東大理科2類へ進学。学部ではアナゴ、院ではアサリの研究を行う。ちょっと数学(統計学)が足を引っ張ることもあったが、いろいろ創意工夫しながら研究を進めてきた。

 でも、研究者として歩むことにちょっと自信をなくしてきて、思い切ってアナウンサーへ転身。その後の活躍はご存じの通り。

 この本最後の筆者紹介にもあるように、この本の続きとして、日テレは退社、でもフリーのアナウンサーとしてアナウンサーを続けながら、同志社大学で再び研究にも回帰している。現在は人気番組(真相報道バンキシャや、DASH村のDASH海岸)にも出演しながら、今後の専門とする”サイエンスコミニュケーター”としての研究と実践を行おうとしているようだ。

※ 彼は元勤務校の卒業生。先日行われた彼の学年の同期会に呼ばれていったら、彼自身は仕事で欠席だったけど、託されたお土産として、このサイン入りの本を頂ました。

※ 彼が日テレ人気アナウンサーだった頃、PTA主催の後援会に来たことがある。その日、ふだんはあまり職員室に来ない生徒(職員室を遊び場としている生徒も多い学校)が職員室でうろうろしている。珍しいので「何か用?」と聞いたら、「お袋から、『今日の講演会には行けないので、ど〜しても本人のサインをもらってきて』と頼まれた。どこに行けば会えますか。」ということでした 

seibutsubunamainichi-01.jpg (75541 バイト) seibutsubunamainichi-02.jpg (66050 バイト)

2024年4月記

戻る  home