イカの恋、タコの愛 佐藤成祥 岩波科学ライブラリー334 ISBN-4-00-029736-3 1800円+税 2025年9月

 イカ・タコの繁殖について解説した本。第1章でイカ・タコ(頭足類)の基本的な解説を述べ、以下の章でイカ繁殖行動を解説する。

 脊椎動物と同じレンズ目を持っているイカ・タコ、目から脳に入る情報は脊椎動物とあまり変わらない違いない。ただ、色覚はないので、モノトーンの世界。それでもまわりの色に合わせたり、色で感情を伝えたり、不思議な動物。

 イカ・タコの10本とか8本の足(腕)を操れるだけの、専用の脳も持っているとはいえその脳の処理能力。実際に頭も良さそうだ。サッカーワールドカップの勝敗予測もできるほど?

 ただ卵から孵って繁殖行動までの期間がわずか1年しかない(あの巨大なダイオウイカも)。それで寿命が尽きてしまう。つまり子どもたちに対して、自分が獲得した経験を伝えることができない。これがイカ文明、タコ文明が成立しない最大の原因だと思う。

目次
はじめに
1 イカ・タコの来た道 頭足類の進化と生態のきほん
2 精子のバトンの受け渡し 頭足類の繁殖方法
3 交接をめぐるオスの戦い 雌による雄選び
4 交接後も続く、恋の駆け引き その1 精子間の戦い
5 交接後も続く、恋の駆け引き その2 精子を選べ
6 外洋・深海で起こる特殊な恋のかたち
おわりに
出展一覧

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2025年11月記

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