日本国とJR東日本呑み鉄の会

2018年6月30日〜7月3日、高校同期の仲間たちと日本国を登り、JR東日本大人の休日倶楽部パス(15,000円でJR東日本乗り放題)を使って東北地方を巡ってきました。

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上の地図をクリックすると、今回訪問した三陸地方をgoogle mapでご覧いただけます。

(1) 1日目(6月30日(土)) 上越新幹線(大宮〜新潟) 羽越本線(新潟〜府屋) 日本国登山 府屋泊

 朝、大宮で集合。集合前に新幹線改札内にあるお弁当屋さんで駅弁を調達しておきます。駅弁屋さんは新幹線改札の外、新幹線のホームにもあります。8時14分発上越線とき305号で新潟を目指します。新潟には9時56分着。次は10時57分発羽越本線いなほ3号なので少し時間があります。他のメンバーはここで駅弁を調達します。いなほは基本海岸沿いを走ります。近くの粟島ばかりか、うっすらと佐渡島も見えました。ところが列車は村上を過ぎ、まもなく下車駅の府屋近くで止まってしまいました。踏切の安全確認だそうですが、12時12分府屋着の予定が10分近く遅れてしまいました。日本国登山口へ行くバスは12時18分の予定なので、間に合わない時間になってしまいました。ところが、いなほが遅れて到着したのを見たバスの運転手さんが気を利かして待っていてくれたおかげで、予定したバスに間に合いました。

 日本国登山の報告はこちら

 日本国を下山したあと、日本国麓郵便局前からバスに乗って、この日の宿(平喜旅館)に近い府屋中町に戻ります。このあたりは村上市山北(さんぽく)地区になります。バス停近くのお酒屋さんで日本酒「日本国」を購入してから、宿に入りました。平喜屋はいい宿だったのですが、残念ながら温泉ではなく、普通の、それもあまり大きくないお風呂でした。このあたりはかつては羽越街道の宿場だったと思われます。現在では、登山客の他、釣り人が利用する宿のようです。この日も、翌日(7月1日)の午前6時半のアユ漁解禁をまえに、事前にポイントの確認をするために来ていた人たちも泊まっていました。

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(2) 2日目(7月1日(日)) 羽越本線(府屋〜秋田) 奥羽本線(秋田〜横堀) 秋ノ宮温泉郷泊

 釣り人たちは暗いうちから準備、出発していきました。われわれは朝食前にみんなで宿の近くの神社、府屋駅などを散策します。

 この日まず乗るのは、府屋駅発9時39分羽越本線いなほ1号です。車内販売でお酒とつまみを購入して早速ミニ宴会。しばらく行くと、右手に鳥海山が見え始めます。さらに進むと左手の海には飛島も。遊佐(ゆざ)を過ぎると、右手に象潟の跡が見えます。かつては松島のような風光明媚な多島海であり、芭蕉(1689年)が「松島は笑うが如し、象潟は憾むが如し」と評し、また「象潟や雨に西施がねぶの花」と詠んだ場所でした。それが1804年の象潟地震で土地が隆起して水田が拓かれたために、水田の中に小島が点在する現在の形になったのでした。

 いなほ1号は12時03分に秋田着。駅西口近くの甘味喫茶も兼ねた無限堂で昼食です。ランチメニュー「稲庭うどん+ビンチョウマグロ丼」(920円)にしました。

 次に乗るのは秋田駅13時45分発奥羽本線新庄行きです。しばらく行くと右手に鳥海山がよく見えだします。ことら側はかなり雪が残っています。大曲で秋田新幹線と別れます。横手周辺は11世紀後半の後三年の役の舞台になったところのようです。「後三年」という駅もありました。下車したのは湯沢駅の3つ先、横堀という駅になります。15時34分に到着。

 今日の宿舎、秋の宮山荘の迎えの車に乗り、25分ほどで秋ノ宮温泉郷へ。ここは秋田県最南端の温泉郷だそうです。秋の宮山荘は国道108号に面した立派な建物でした。

 荷物を置いて、まず近くの秘湯を守る会の「鷹ノ湯」を見学します。露天風呂は吊り橋を渡った対岸にあるようです。日帰り入浴は11時02分〜14時というよくわからないものでした。宿に戻って風呂、源泉は110mの地下からくみ上げる98℃の高温の湯だそうです。とても源泉掛け流しにはできないほどです。その後部屋でミニ宴会、さらに夕食、夕食後もミニ宴会と続きます。

 

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左の画像をクリックすると、JR奥羽本線横手〜湯沢の前面展望動画(約20分)をご覧いただけます。

 

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(3) 3日目(7月2日(月)) 奥羽本線(横堀〜横手) 北上線(横手〜北上) 東北新幹線(北上〜古川) 陸羽東線(古川〜鳴子温泉、鳴子温泉〜川渡(かわたび)温泉) 川渡温泉郷(泊)

  朝、昨日行かなかった秋ノ宮温泉郷を散策します。古い温泉宿は国道108号から少し下ったところにあり、何軒かの旅館が営業しているようでした。また、この地区には民家にも温泉が引かれているようです。そのための給湯タンクがありました。国道沿いにも二件ほど宿がありました。

 朝食はバイキングでした。朝食後、宿の送迎車で横堀駅に。このあたりは小野小町生誕・没の地といわれているようで、駅構内には小町関係の案内表示がたくさんありました。横堀駅8時44分発秋田行きに乗り込みます。横手には9時17分着。横手といえば“かまくらです。駅から10分ほどの所にあるかまくら館を訪れました。100円で、マイナス10℃に保たれた冷凍室に入ることができます。入る前に無料で貸し出されているどてらを着込みました。中には本物のかまくらが設置されています。どれらを羽織ったといっても、下はTシャツだけなのですぐに冷えてきます。記念写真を撮って室外に出ました。この施設はほかに、後三年の役関係の資料が展示されていました。

 横手駅に戻って、10時35分発北上線快速北上行きに乗り込みます。途中錦秋湖の脇を通ります。運転手さんと、その横に座っていたJR関係者の話が聞こえてきます。このあたりでよくシカやクマを見かけるというような話をしていました。今回は見かけませんでした。北上駅には11時51分に到着しました。ただ、まわりは何もない。昼食は駅内の立ち食い屋さん“はやて”(実際には座って食べました)で、「海鮮ラーメン」(450円)を食べました。実際には海藻ラーメンでした。

 次は在来線で小午田に出る予定を、新幹線で古川にと切り替えます。北上駅12時29分発東北新幹線やまびこ46号です。北上駅で購入したお酒でミニ宴会。古川駅には13時08分着。つぎの列車までの待ち時間で、駅1階の商店街などを探検します。

 古川からは小午田からやってきた、13時58分の新庄行きに乗り込みます。ここは陸羽東線なのですが、“奥の細道湯けむりライン”という愛称がついています。鳴子温泉駅には14時41分着。日帰り入浴ができるほどの時間はないので、駅近くの公衆温泉滝の湯と、古くからあるらしい延喜式内社である温泉神社を見学して駅に戻りました。

 15時39分鳴子温泉駅発小午田行きは、地元の小学生の通学列車になっているようです。大勢の子供たちが乗っていましたが、みな次の鳴子御殿湯で降りました。こちらはその次の川渡温泉で下車します。宿の送迎車で5分ほどの川渡温泉郷にある越後屋が今日の宿となります。この宿をはじめたのは新潟から来た人で、現在は7代目だそうです。

 荷物を置いて隣の藤島旅館の庭を見せてもらいに出かけました。残念ながら、かつては見事だっただろう庭は手入れが行き届いていない状態になっていました。池にいるという1m超えのコイ(池の主)も見ることはできませんでした。宿に戻ってお風呂、部屋に入ってミニ宴会。そして夕食。夕食後は疲れていたためもあり早めに寝ました。 

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jul02map.jpg (130507 バイト) 左の画像をクリックすると、この日の行程をgoogle mapでご覧いただけます。
左の画像をクリックすると、JR北上線ほっとゆだ駅〜ゆだ錦秋湖駅の前面展望動画をご覧いただけます。約6分。

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(4) 4日目(7月3日) 陸羽東線(川渡温泉〜新庄) 山形新幹線・東北新幹線(新庄〜福島〜東京)

 この日はちょうど開催されていたサッカーワールドカップ・ロシア大会本戦、日本 vs ベルギーの試合の日でした。明るくなって目が覚めたので、TVをつけたら2-1で日本が勝っているという信じられない場面が写っていました。が、すぐに2-3で負けてしまいました。試合が終わったあと、他のメンバーはお風呂に入りに行きましたが、先に散歩してからお風呂にしたいと思い、川渡温泉郷の散策に出かけました。

 近くにはこれも延喜式内神社である温泉石神社がありました。ぶらぶら歩くと他にも温泉宿がいくつか。また川沿いには家畜市馬もありましたが、家畜はいませんでした。宿に戻りお風呂、ロビーでサービスのコーヒーを飲みながら、インターネット接続専用パソコンが置いてあったので、少し色々と見ているうちに他のメンバーが散策から戻ってきました。朝食前に残ったお酒を少し。この日の電車は9時54分発なので、宿を出発するまで余裕があります。

 帰りも駅まで宿の車で送ってもらいました。川渡温泉駅9時54分発新庄行きに乗って新庄へ。新庄には11時10分に着きました。どうも新庄は「とりもつラーメン」を「愛を とりもつ ラーメン」として売り出そうとしているようです。そこで、駅近くの一茶庵文店に入り、そのとりもつラーメン(750円)を頼みました。とりもつの他お餅も入っていました。鶏ガラスープのあっさり味。

 新庄や山形では他にとくにすることもないので、山形に出て山形発15時03分山形新幹線の予定を、直接新庄発13時18分山形新幹線やまびこ144号に切り替えました。また、初めの予定では全員大宮に降りる予定でしたが全員東京までに。乗り込むと早速にミニ宴会。

 山形新幹線はいわゆるミニ新幹線で、軌道の幅はフル規格の新幹線と同じ標準軌(1,435mm、JR在来線は狭軌1,067mm)なのに、在来線の軌道を利用するために車幅が狭く、新幹線の座席が2-3に対して2-2の座席です。そのため、フル規格の新幹線駅ホームとの間に隙間ができるため、乗降時にはステップが出てきます。またカーブの曲率もフル規格ほど大きくない、踏切もあるということでスピードも出せません。ということで、福島でフル規格の新幹線軌道に入るまでは、普通の特急列車並みの速さ(130km/hくらい)でした。

 東京には16時48分着。ここで解散となりました。

 今回の旅ではなんといっても日本国に登れたし、また初めて大人の休日倶楽部パスも利用しました。今回の旅でとても安くて便利なチケットであることが実感できました。今後も利用を考えたいと思います。

 

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jul03map.jpg (113519 バイト) 左の画像をクリックすると、この日の行程(福島まで)をgoogle mapでご覧いただけます。

2018年7月記

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