ノルウェー・オランダ(ノルウェー編)

 2001年7月26日から8月6日にかけて、ノルウェーとオランダに行って来ました。

 ノルウェーには友人が単身赴任しています。その友人が一升瓶を持ってきてくれたら歓待するというので、彼の厚意に甘えることにしました。そして、彼の無聊を慰めるという口実でノルウェーに行って来ました。一升瓶を、いちおうそれでも2本ぶら下げて。

 ノルウェーは大変に美しく、とてもいいところでした。もちろん、行った季節が1年中で一番いいころだったということもあります。冬はやはり長く厳しいそうです。でも、ノルウェーの人たちは、そんな冬でもウィンタースポーツを楽しみ、明るく暮らしているそうです。たまたま私が行ったときは、日本の暑さも一緒に持ってきたといわれてしまうくらい暑かった。

 最近のノルウェーは北海油田のおかげで、大変に裕福な国になっているようです。そのおかげで例えば、医療費や学費はほとんどただになっているそうです。おいしいレストランも、あっという間にたくさんできてきたそうです。

目次
7月26日 ノルウェーへ
7月27日 オスロ郊外と市内
7月28日 オスロ市内
7月29日 ベルゲンへ
7月30日 ベルゲン観光
7月31日 ベルゲンからオスロ

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7月26日 ノルウェーへ

  午前8時(日本時間)ころ成田エクスプレスで新宿を出発。ちょっと早めにチェックインできたせいか、座席がビジネスになりました(一方的な航空会社の都合だと思う)。これで長時間のフライトも少しは楽に。オランダ・スキポール空港で乗り継ぎです。スキポール空港は、ヨーロッパのハブ空港なので広くて立派、カジノまであります。空港が広いので乗り継ぎも大変です。おまけに突然出発ゲートが変更になり焦りました。

 ここで、パスポート・チェックと手荷物検査を受け、オスロに向かいます。オスロ空港には午後9時(現地時間)過ぎに到着。スキポールでチェックを受けていたので、ここではノー・チェック。空港で友人が待っていてくれました。電車とタクシーで彼が住む家に。彼の家はオスロ郊外の海辺の瀟洒な集合住宅でした。緯度が高いので、10時ころでもまだ明るい。11時過ぎでも海岸を散歩できました。

 でも、長時間の移動でちょっとくたびれました。

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新宿から成田エクスプレスで空港へ。 出国手続き。出国カードがいらなくなったので簡単。 オランダのスキポール空港。大きくきれいな空港です。 オスロまでの機内食。さすがにスモーク・サーモンがメイン。 ようやくオスロに到着。9時過ぎなのに、このようにまだ明るい。
7月27日 オスロ郊外と市内

 この日は1日中友人に案内してもらいました。まずオスロ周辺の自然豊かな場所に行きました。ハンググライダーのテイク・オフ用の滑走路がある高台から下を見下ろします。ついで、市外のヘルメンコッレンのスキージャンプ台。ジャンプ台からはオスロ市がよく見えます。

 友人宅に戻り少し休憩してから市内を回ります。彫刻家グスタウ・ヴィーゲランが設計したフログネル公園、ここは彼の彫刻からなる公園です。その後、アーケシュフース城や、港のショッピングモールであるアーケル・ブリッゲを散策。

 その後、3時間ほどのディナー付きフィヨルド観光クルーズに乗船。ディナーといっても、ほとんど茹で甘エビ。これはノルウェーの至る所にありました。10時ころ港に戻りましたがまだ明るい。でもこれで、この日を終わりました。

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オスロ郊外の“見晴台”からトリフィヨルド。現在は海から分離した湖です。 オスロ郊外のヘルメンコッレンのジャンプ台。上まで登ることができます。 ジャンプ台から着地点を見下ろします。夏は池になっています。 オスロ市から、ジャンプ台がある高台に登ってくる登山電車。 ビグドイ地区。真ん中にフラム号博物館の三角屋根が見えます。
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彫刻家グスタウ・ヴィーゲランが設計し、彼の作品からなるフログネル公園。 公園の中心にある、モノリッテン。よく見るとすべてが人からできています。 これがクルーズ船。乗ったのはこれと同タイプのもの。ほかにバイキング船の形をしたものもあります。 海から見るアーケシュフース城。 10時ころ帰港。まだこんなに明るい。
7月28日 オスロ市内

 この日も友人にお任せの市内観光です。

 まず、海に関係する博物館が集中するビグドイ地区。ここへは市役所前から船でも行けるのですが、私は彼の車に乗っけてもらって行きました。まずナンセンの北極探検で有名なフラム号博物館。探検船フラム号をそっくり覆った建物が博物館になっています。ノルウェーでは探検家は大変に尊敬されるそうで、その中でもナンセンが一番人気があるということです。

 ついで隣のコンチキ号博物館。日本ではこちらのヘイエルダール博士の方が有名かもしれません。そして、ちょっと離れたバイキング博物館。ノルウェーといったらなんといってもバイキングですからね。船の大きさにびっくりしました。甲板がない構造で、よく長距離航海をしたと感心します。

 その後市内に行き、王宮をちょっと見てから(実際に王族が住んでいるのだが、内部見学ツアーもある、今回は時間の都合でパス)、国立美術館に。ここはムンクの絵がたくさんあるので、ムンク・ファンにはたまらないでしょう。私は文化的な人間ではありませんが、なぜかこういう所に行くと、博物館とか美術館に行ってしまいます。でも、行けばそれなりにおもしろい。

 国立劇場などを外から見て、オスロ中央駅近くの大聖堂も見学。友人も初めてだそうです。善男善女がお参りをしていました。いずこも同じですね。そのあとちょっとお買い物。欲しかったノルウェー・カーディガンを買いました。

 その後、彼のうちに戻ってちょっと休憩と思ったら、思わず2時間も昼寝をしてしまいました。ちょっと時差ぼけが出たみたいです。

 夕食はまた市内に出かけて、“将軍”(ちょっと前までは“侍”という名だったそうです、あっという間に格が上がった?)という日本食のレストランで鯨肉(反捕鯨活動家の皆さん、ごめんなさい、でもおいしい)やお刺身でした。ノルウェーは捕鯨国・海産国でもありますからね。

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フラム号博物館の内部。 隊長室。狭いのでびっくり。 食卓。船が揺れても食器が落ちないようになっている。ピアノもおいてある。 フラム号博物館の外観。手前はボーリング用のドリル(ビットといいます)。 コンチキ号博物館に収められている、大西洋を横断したラーII世号。
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バイキング博物館。これはオーセルバルグ号。大きい。王の埋葬に使われたそうだ。 国立美術館のムンクの部屋。「春」や「叫び」。 国立劇場。正門前にはイプセンの銅像がある。 友人宅に戻って一休み。ベランダから海を眺める。 夕食。鯨や魚介の刺身。
7月29日 ベルゲンへ

 ベルゲンへの小旅行に出発。友人にはオスロ中央駅まで送ってもらったばかりか、お昼のためのおにぎりまで作ってもらってしまいました。もちろん鉄道・ホテルなどの手配も。

 朝の8時ころので列車で出発。市街を出るといかにも北欧らしい風景になります。森林限界は標高800m程度。この列車は最高で1200mくらいの高さまで、そうなるとまわりには雪が残り、遠くには氷河も見えます。

 お昼ころミュルダール駅(標高886m)につき、そこで山岳鉄道のフラム鉄道に乗り換えます。乗り換えなければそのままベルゲンに行くのですが、観光用のルートで大回りしてベルゲンを目指します。このへんで小雨が降り出しました。でも、いかにも山岳鉄道という感じで楽しい。途中、ヒョースの滝を見るために一時停止。落差93m、それより水量が豊富で迫力があります。ところが、突然に音楽が鳴り出し、滝の途中で女性が踊り出しました。ノルウェーよ、お前もかという感じです。

 U字谷を長めながら、ふもとの港町フラムに到着しました。ここでフィヨルド・クルーズ船に乗り換えます。午後3時発、2時間ほどの船旅です。雨は本降りになってきました。遠くの眺望はありませんが、フィヨルドの風景を満喫しながら船は進みます。

 グドヴァンゲンというところから、今度はバスに乗ってU字谷の壁を越えます。途中見晴らしのいい峠のシュタルハイム・ホテルで一休み。庭からU字谷が見下ろせます。

 1時間ほどでヴォスに到着。ここでまた鉄道(オスロから来る)に乗り換えます。そこから列車に乗って、大きな港町ベルゲンについたのは、午後8時ころでした。

 ホテルまではそう遠くない。散歩がてら歩いて行きました。ホテルにチェックインして、夜食を食べに夜の街へ。ちょっと街も探検。といっても10時過ぎまで明るい。おまけに帆船祭りをやっていて(大きな帆船がたくさん集まっていた)、遅くまでにぎやかでした。右の写真が泊ったホテル、グランド・チューリップ・レインボーで、世界遺産ブリッゲンの裏手にあります。

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この列車でオスロを出発。 ミュルダール駅近く。遠くには氷河も見えますが、この写真では雲に隠れています。 ミュルダール駅からヴォス駅まで。こんなにぐるっと迂回します。(フラム鉄道のパンフレット) ヒョースの滝。迫力満点。でも、よく見ると途中の出っ張り(真ん中付近)に、踊る女の人が見える。 フラム鉄道の客室。
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フラム港を出発。 フィヨルド・クルーズ 典型的なフィヨルドの村。 シュタルハイム・ホテルの庭から、登ってきたU字谷を見下ろす。 ようやくベルゲン駅に到着。
7月30日 ベルゲン観光

 30日は朝から雨模様。この日どうしようか迷うところです。ベルゲンは大変雨の多いところと聞いているので、思い切ってフィヨルドクルーズに行くことにしました。4時間のクルーズに出発。昨日の船よりかなり小さいので、狭いところまで入り込みます。幸い雨は断続的で、フィヨルドの風景を楽しむことができました。おなかもすいたので、船の売店でスモーク・サーモン・サンドイッチを買いました。

 港に戻ったらちょうど対岸に渡る渡し船が出るところだったので、それに乗って対岸に渡り、水族館に行ってみました。ノルウェー最大規模の水族館ということですが、日本ではごく標準的な規模です。でも、魚やアシカ・ペンギンを見る家族連れを見るのは楽しい。

 そのあと歩いて自然史博物館を目指したのですが、迷子になってしまいました(;.;) いかにも迷子風、地図を一生懸命見て、第一地元民でない東洋人であると一見してわかると思うのですが、その私に道を聞く人がいて驚きました。I'm a stranger here! としかいえない。

  ようやく市の中心部に戻り、ムンクの初期の絵をたくさん収集しているラスム・マイエル・コレクションを見学しました。ベルゲン駅近くの大聖堂を見学したあと、ケーブルカーに乗ってフロイエン山へ。駅にはいまケーブルカーがどこを走っているかの表示が出ていて、あとどのくらい待てばいいのかがよくわかる表示になっていました。

 フロイエン山からはベルゲンの町が一望できます。でも、雨混じりの風が強くなり寒かった。頂上のレストランで軽い食事を取り、ケーブルカーで下山しました。

 散歩がてら、コンビニで夜食とビールを買い込み、ホテルに戻りました。お鮨はこちらでも人気らしく、何軒かみかけました。

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フィヨルド・クルーズ船“White Lady”号。 強風で滝も途中で吹き飛ばされます。 いかにもフィヨルドらしい風景です。 世界遺産ブリッゲンです。後方がフロイエン山。 水族館のアシカショーに集まった人たち。
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緯度が高いせいか、パラボラ・アンテナが下を向いています。 フロイエン山へのケーブルカーの麓駅です。 フロイエン山頂上からベルゲン市を見下ろします。 頂上のレストラン。写っている人は寒そうです。 ホテルの近く、アジア料理のレストランが集中している地区。一番左はタイ&日本食のレストラン。
7月31日 ベルゲンからオスロ

 朝、港の市場でキャビアなどのお土産を買い込みます。いったんホテルに戻り、チェックアウトします。そして、荷物を預けて散歩に出発。

 まず、ホテル近くのハンザ同盟博物館へ。ハンザ同盟は13世紀から16世紀にかけてのドイツ人を主体とする、主に商業を目的とする都市同盟です。ブリッゲンはその出先機関です。すごく細長い建物、まさにウナギの寝床状態の家です。そして、寝室のベッドがすごく狭く短いことに驚きました。フラム号では幹部クラスのベッドも短かったですが、これはスペースをぎりぎりに使う探検船なのでそのためなのかと思いましたが、陸でもこのように短いとは。当時の風習だったのかもしれません。

 ブリッゲンの町並みを見たり、ブリッゲン博物館に寄ったりとぶらぶらと時を過ごします。ブリッゲンは、こうした当時の建物が残っているので、世界遺産に指定されました。博物館の隣にあるSASホテル前から空港行きのリムジンバスが出るので、時刻を確認しました。

 その後は、ローゼンクランツの塔(日本語パンフレットあり)と、続きのホーコン王の館を見学。ついで、マイナーなノルウェー漁業博物館に行きました。ノルウェーは捕鯨国なので、捕鯨に関する品々も展示されています。

 まだ、時間があるようなのでもう一度フロイエン山へ。ベルゲンカードという博物館・乗り物が自由に利用できる(ハンザ同盟博物館は使えない)カードを買っておいたので、こういうときは便利です。ちなみにケーブルカーの往復は80クローネ、ベルゲンカードは230クローネ(2日券)なので、ケーブルカーを二往復しただけで、元が取れてしまう感じがします。ちなみにこのころは1クローネ=13円くらいでした。

 山を下りて、さらにマイナーな「ライ病博物館」(←現地の表記に従いました)に行ってみました。日本語のパンフレットもありました。ここでも差別と迫害の歴史だったようです。そういえばハンセンはノルウェー人でした。

 余裕を見てリムジンバスに乗ったはずですが、途中いろいろなところに回ってお客を拾うので、ベルゲン空港に着いたのは結局飛行機が出る30分前でした。チェックインカウンターを探しても見つからない。時間は迫るので焦りました。ようやく直接出発ゲートに行けばいいことがわかりました。手荷物のチェックもないし、飛行機もまったくの自由席でした。まさにバス感覚。でも、昨年のテロ事件以後厳しくなったかもしれません。

 あっという間(30分ほどで)にオスロに戻りました。飛行機からはベルゲンはあまり見えませんでしたが、途中いかにもフィヨルドらしい地形や、オスロ市の眺望を楽しめました。

 空港から電車に乗って、友人宅近くの駅で降りたら、もう友人が待っていてくれました。お土産のキャビアをつまみに、友人と楽しい語らいの時間。その後、夕日を見るために再びホルメンコッレンに行きました。 


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混み出してきた市場です。 ここは魚介類を売る一角ですが、果物や衣類を売るお店もあります。 ハンザ同盟博物館。 ウナギの寝床状態のブリッゲンの家。 ローゼンクランツの塔。
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ホーコン王の館から、ブリッゲン方面を振り返る。 漁業博物館の捕鯨コーナー。 ライ病博物館。入院患者の部屋です。 空路オスロへ。典型的なフィヨルドが見えます。 ホルメンコッレンでは、日没には間に合いませんでしたが、夕焼けと月を楽しみました。

参考::スカンジナビア政府観光局

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