奄美大島

2020年11月11日〜14日、GoToトラベルを利用して奄美大島に行って来ました。

1日目 羽田から直行便で奄美空港へ、空港からあやまる岬を回って名瀬のホテルまで。 奄美サンプラザホテル泊
2日目  金作原原生林散策ツアーの後、マングローブパークでカヌー、高知地山展望台から古仁屋のホテルまで。 ライベストイン奄美泊
3日目 加計呂麻島に渡り観光(安脚場、緒鈍、スリ浜、震洋基地跡、実久)、奄美大島に戻って大浜海浜公園から名瀬のホテルまで。 奄美サンプラザホテル泊
4日目 おがみ山、浜千鳥館、南州流謫跡、奄美パーク(田中一村記念美術館)から奄美空港  
国土地理院地図に、今回訪ねたところを赤丸で標しました。

 

(1) 1日目(11月11日)

 12時発、JAL659便(ボーイング737)で直接奄美大島へ向かいます。羽田へは電車を利用しました。電車に乗るのは3月13日以来です。空港で空弁を買って、搭乗前に昼食を済ませませます。飛行機は定刻よりも少し遅れて離陸しました。富士山を期待して右側の席を確保して正解でした。少し霞んでいますが、よく見えました。次いで南アルプス、知多半島・渥美半島、紀伊半島東部が見えるあたりから陸を離れます。あとは、機内のWiFiを試します。接続したあとで、ブラウザでの認証(メールアドレスの登録、無料)すればインターネットが使えます。

 奄美空港には予定より少し遅れて14時30ころに到着。予約したレンタカー会社の車で近くの事務所へ。そこで車(トヨタのビッツ)を借りて、15時頃空港を出発。奄美大島北部を左回りに回る形で、今日の宿泊地名瀬を目指します。まず訪れたのはあやまる岬。大きな公園になっていて、いろいろなレジャー施設があります。展望を楽しんで出発。途中変わった壁面の大笠利教会に寄りました。あとは基本、ずっと車での移動、奄美サンプラザホテルには17時頃に到着しました。車はホテルの人に預けて、ホテル横の立体駐車場に入れてもらいます。チェックイン時に地域振興券がもらえました。ホテルの部屋は10階、港側の展望のいい部屋でした。また、インターネットは有線LAN、有線LANであることは知っていたのでLANケーブルは持参してきましたが、部屋にLANケーブルが置いてありました。

 夕食はフロントで紹介してもらった、なつかしゃ家にしました。あいにく大団体が入っていて、食事はTVがおいてある予備室(?)になりました。イセエビ付きの豪華セットメニュー。団体と一緒のためか、冷えた料理が多くて少し残念でした。ただ、団体が呼んだ島唄の名人の歌を聴くことができました。

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(2) 2日目(11月月12日)

 午前は金作原(きんさくばる)原生林散策ツアーです。ツアー会社のホテルでのピックアップを断って、自分の車で集合場所のツアー会社の駐車場を目指します。カーナビは住所で検索してくれということだったので、住所を検索して指示通りに向かいます。が、昨日来た道を戻る。金作原が名瀬とこの日の宿泊地古仁屋の間にあるので、集合場所に車を入れておいた方がいいと思い、ピックアップを断ったので焦ります。長い和光トンネルを抜けたところでツアー会社に電話を入れて確認します。集合場所の駐車場はすぐその先でした。9時15分の集合時刻に間に合って一安心。

 駐車場に事務所があるのかと思っていましたが、何もない。たんに安いから借りている駐車場だそうです。でも、少しすると送迎車がやってきました。すでに3人が乗っています。送迎者は宿泊したホテル前を通過し(ピックアップしてもらえばよかった)、名瀬運動公園の駐車場。ここが最後のトイレタイム。その後道は農道−舗装林道(末端まで一般車可)−未舗装林道(一般車不可、ガイドなしでも散策は可)と山奥に入ります。ゲート前がツアー会社の車の駐車場になっています。ゲートから先は、ガイドなしでは入れません。10時20分ころ散策に出発。金作原はシダ植物が多く、なんとなく太古の雰囲気があります。そのためか、何作目かのゴジラのロケ地にもなったそうです。ガイドさんが植物や昆虫などについていろいろ説明してくれます。ガイドさんは傘を持って歩きます。雨のためもありますが、道脇の草むらに潜むハブ除けでもあるそうです。

 道は車も通れる幅があり(マングースバスターズなどの車は通行可)、傾斜もほとんどない道です。道が二股に分かれた所を左に少し入り、階段を下ったところにオキナワウラジロガシの巨木があり、ここが散策路の終点になります。帰りは、来た道を戻ります。もしかすると会えるかもしれないと思っていたルリカケスは鳴き声聞き、シルエットを見ただけでした。ゲート近くでアサギマダラに会いました。11時50分ころに散策終了。再び集合場所に連れて行ってもらいます。同行3人組は名瀬のレストラン前で降ろしてもらっていました。

 集合場所に戻り、自分の車(といってもレンタカー)で出発。昼食をどうしようかと思いましたが、道の駅も兼ねている奄美マングローブパークまで行くことにします。13時15分ころに到着。ちょうど14時30分発のカヌー体験があるということで、まず予約。そのあとでマングローブパーク内のレストランへ。カヌーをやると5%引きということでした。昼食は奄美のソウルフードという鶏飯セットにしました。いろいろな具材を載せたご飯に、鶏一羽丸ごとスープをかけて食べます。

 食後はカヌー体験。川岸にオヒルギ・メヒルギ(合わせてマングローブ)が茂る川に乗り出します。面白い。ちょうどこの日は女子高体験教室らしく、乗る前と乗った後に、女子高の団体が入っていました。カヌーの後は、パーク内の展望台へ。150段という階段を登ります。展望台からは、マングローブの森と、カヌーをやった川を見下ろすことができます。

 古仁屋に行く前に、金作原のガイドさんに勧められた高知山展望台(標高415 m)に行ってみることにします。古仁屋に抜ける最後のトンネル(地蔵トンネル)手前で左に入る道があり、これが高知山への道になります。高知山の駐車場に車を止めて、展望台へ少し上ることになります。登り口には、ハブ除け棒(知らなければ杖と思ってしまいそう)が置いてあったので、念のため持って登ることにします。展望台からの展望は素晴らしい。加計呂麻島が一望できます。

 その後、車で古仁屋へ。案内通りに進むと地蔵トンネルを抜けたところに出ました。ホテルは古仁屋のライベストイン奄美です。ここは4階の部屋でした。

 夕食は少し大変、古仁屋ではやっているお店が少ない、暗い人通りがない道を、飲食店を探しながら歩きます。最初に目指した旬は満席、次の美喜も満席、ここもダメだったらコンビニ弁当かなと思った神鷹がようやくカンター席でということで入れました。ここはもとお相撲さんがやっているお店なので、もちろん一人ちゃんこ鍋も頼みました。

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(3) 3日目(11月13日)

 この日は朝一のフェリー(8:20)で、加計呂麻島の生間港を目指します。加計呂麻島には予約なしで入れる食堂もないし、またお弁当を買えるお店もないということなので、朝食前にホテルで教えてもらった近くのお弁当屋さん(喜納総菜店)に、お弁当を買い出しに出かけました。6時半開店ということですが、お客さん(多くは外の現場ではたらいているような人、観光客らしき人には会わなかった)がたくさんやってきていました。

 フェリーは一週間前に往復とも予約しておきました。8時20分を逃すと、次は瀬相行き10時20分、生間行き11時40分しかありません。これに乗れないと大変です。生間に着いてまず目指したのは安脚場(あんきゃば)戦跡公園です。大平洋と東シナ海を結ぶ大島海峡に入ってくる船を見張るための旧日本軍の施設でした。ただ、カーナビにその場所がありません。近くをセットして出発。カーナビをセットした所の近くに道標があり、突き当たり右へという看板通りに進んだら大変なことになりました。海外沿いの、文字通り車(小型車)1台がやっと通れる道です。仕方ないのでそのまま進むとようやく少し広い道に出て、戦跡公園の駐車場に辿り着きました。

 戦跡公園はかつての陣地を公園に整備したようです。いくつかの展望場所(確かに大平洋と大島海峡がよく見える)があり、弾薬庫などの跡が残っています。帰りは安脚場集落という道標を頼りに、海岸沿いに入り込んだ分岐まで内陸の道を走ります。。ここもかなり細い道です。少し太い道になると安脚場から緒鈍(しょどん)へ直接通じる道があるのですが、通行止めでした。生間まで戻ります。途中でフェリーで一緒だった観光客の車とすれ違います。観光地が限られているので、この日はその後も何回かこの車と出会いました。

 緒鈍はデイゴ並木で有名です。ただ花の季節(5月初旬〜中旬)は終わっています。それでも、立派な並木道、最後は一番大きいというデイゴの巨木でした。入り口にある“かなめちゃん”の前の木々には、11月なのにセミがたくさん鳴いていました。あとでSNSでクロイワツクツクだと教えてもらいました。確かに素手で簡単に捕まえることができるほどどんくさい。また、ここは寅さんシリーズ最終回、「寅次郎の花」のロケ地、リリー(浅丘ルリ子)と暮らした地らしいです。寅さんシリーズは見ていないので、ふ〜んというだけでした。碑の周辺が駐車場になっていて、トレイもあります。

 ことあと、生間に戻り、さらに進んでスリ浜へ。適当に車を止めて、砂浜に出ます。きれいな砂浜です。デイゴ並木にいた外国人家族が泳いでいました。確かに、海水は冷たくありませんでした。高校生の団体をバスが来たので引き上げます。ここでも、安脚場の途中で出会ったレンタカーと会いました。

 次に目指したのは島尾敏雄文学碑公園&震洋基地跡です。ここもカーナビに出ません。瀬相に抜ける最後のトンネル手前で、道標に従って文学碑公園を目指す細い道に入ります。文学碑公園の駐車場には管理事務所やカヌーの基地がありますが、人気はありません。トイレもあります。島尾敏雄の文学碑は駐車場からすぐ近くです。でも、もう島尾敏雄って読まれていないだろうなぁ。「死の棘」は読んだし、映画も見ましたが、ちょっと辛気くさく正直ウ〜ンでした。道はさらに震洋基地跡へ続きます。震洋はしょぼい作りの特攻艇です。島尾敏雄は下士官として、震洋隊を指揮して特攻として出撃するはずでした。出撃前に終戦を迎えることになりました。いくつかある横穴の格納庫の一つにレプリカが置いてあります。一番奥まで行ってからレプリカのある横穴前まで戻って、古仁屋で買っておいたお弁当で昼食にしました。たしかに食べられるお店や、お弁当を売っているお店は見かけなかったので、お弁当を準備してから行ったのは正解でした。

 ここから帰りの港、瀬相は近い。まだ帰りのフェリーの時間(14時40分)までにはかなり時間があるので、加計呂麻島の西の端、実久(さねく)まで行って見ることにしました。実久海岸はとてもきれい、海水もとてもきれいでした。ここでも、同じ観光客に会いました。ただ、現地の地区長名の「高齢者の多い地区なので、コロナ感染予防上他地域からの出入り自粛を要請」という看板があり、知っていたら遠慮したのにという気になりました。

 瀬相に戻りフェリーの手続き、既に古仁屋港で往復の料金を払っているのでチェックだけです。その後港前のお土産屋さん、いっちゃむん市場をのぞきます。“いっちゃむん”とは”よいもの”という意味らしいです。

 フェリーで古仁屋に戻って、あとは名瀬まで。途中、マングローブパークで見たマングローブの森を見下ろせる場所で一休みした以外は直行です。ただ、ホテルにはすぐに入らず、名瀬から少し離れた大浜海浜公園に夕陽を見に行きました。きれいな夕陽を見ることができましたが、ここでたまに見られるというグリーンフラッシュは見ることができませんでした。

 ホテルは初日と同じ奄美サンプラザホテル。今回も10階でしたが、違う部屋でした。このホテルは、観光客以外に仕事で来ている人も多いみたいです。スーツや作業着の人が多い。

 夕飯は、昨日で懲りたので、初日に着いたときに少し偵察して、古仁屋港に戻ったときに予約しておいた誇羅司屋(ほこらしゃ屋)にしました。海鮮中心の夕食になりました。

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左の画像をクリックすると、大浜海浜公園での夕陽の動画をご覧いただけます。

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(4) 4日目(11月14日)

 朝食前に名瀬中心街を一望できるというおがみ山に行ってみました。昨日登り口を確認しようとしたのですが、よくわからず、でも google map の案内ではホテルから歩いても18分ということなので、往復60分もあれば十分かと、ホテルを6時半ころ出ました。町を縦断して大島支庁まで。昨日もここまで車で来たのでした。歩いてきたらちゃんとおがみ山公園への道標がありました。昨日は気がつかなかった。ここからは車道が続きますが、車は通行止めになります。かなり登って(途中で降りてきた人とすれ違い)行幸広場の分岐、ここはやり過ごして標高97 mの展望台へ。展望台からは確かに名瀬の素晴らしい展望。来てよかった。ついでに復帰記念広場まで足を伸ばしました。帰りは行幸広場も。ここから展望広場に登る階段もあります。おがみ山を降りて、ホテルに戻るまでの途中、中心街のアーケードものぞいてみました。ホテルには読み通り7時半前に戻ることができました。

 朝食後、9時頃にホテルを出発。まず焼酎「里の曙」の蔵元、町田酒造を目指します。ところが、9時開店のはずなのに門が閉まっています。仕方ないので、第二候補の浜千鳥館へ。ここで黒糖焼酎やお菓子などを買い込み、東京への宅配にしました。

 ここから車で10分ほどの西郷南州流謫跡に行って見ました。現地駐車場をやり過ごしてしまい、たまたま車で通りがかりの地元の人に聴いたら、親切にも車で道案内、そのあとについて辿り着きました。でも、コロナウイルスのために閉館中でした。残念。家の跡を外から見ます。いまでは質素な建物ですが、当時の現地の建物としてはかなり立派なものだったと思います。

 そのあと来た道を引き返し、名瀬龍郷線の駐車スペースもある「島のブルース碑」へ。ボタンを押すと三沢あけみの「島のブルース」(奄美大島が舞台)が流れます。まあ、最近高尾山でも北島三郎の歌が流れるし…、

 最後に目指したのは、田中一村(いっそん)記念美術館も園内にある奄美パークです。まず、一村記念美術館を見学。生きている間は認められなかった一村の、奄美に移り住んでから描いた奄美の動植物、光景を描いた絵を中心に展示されています。その後、園内の展望タワーへ。ここは無料です。素晴らしい展望。鹿児島県太っ腹。そして、中心施設の奄美のクへ。有料部分は奄美のガイド展示&ガイドビデオ上映です。上映時間が迫っていたので、大急ぎで展示を見て、奄美の自然ガイドビデオ(約15分)を見ます。既に見たところはもう懐かしい雰囲気。その後2階のレストランゆらん郷へ。なぜかこのゆらん郷は、県立奄美パークの公式ホームページには乗っていません。ここで、鶏飯ラーメンを食べました。スープが鶏飯のスープのラーメンで、乗っている具材も鶏飯のものです。麺は米粉?

 あとは空港を目指すだけ。空港近くのガソリンスタンドで満杯に。270km以上走り、17Lくらい、16km/Lくらいです。ビッツでしたが意外と燃費が悪い。空港まで車で送ってもらいます。チェックインカウンターは1階、保安検査場・搭乗ゲートは2階です。2階のお土産屋さんもチェックします。

 帰りの便も(15時05分発JAL958便、ボーイング737)、富士山を期待して左側の窓際の席を予約しておきました。富士山に近づくころにはすっかり夕暮れになっていました。でも、下の伊豆諸島の一部、それに赤い夕空にシルエットで浮かぶ富士山はよく見ました。富士山は、羽田に着陸してもまだよく見えていました。羽田には17時過ぎに着き、17時15分発にぎりぎりセーフ。しかし、道路が大渋滞、一度一般道に降りてから再び高速に乗るという具合でした。それでも、無事に到着しました。

 

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2020年11月記