浅間外輪山

 2017年10月10日、浅間山の外輪山を巡ってきました。下山したあと、菱野温泉薬師館に泊まりました。翌日は国道141号を佐久から野辺山に抜けて帰りました。
前回の外輪山はこちら

 10日の3時半ころ自宅を出発、近くのコンビニで朝食用のお握りと味噌汁(カップ)を買い、中央高速−圏央道−関越道−上信越道、そして中部横断自動車道の佐久小諸で高速を降り、あとは一般道で高峰高原の車坂駐車場へ。到着したのは7時ころでした。車の中で朝食を食べたあと、身支度を調え出発です。

 7時20分ころ、登山届けポストがある入り口を出発。中コースを登ります。表コースと合流すれば、もうトーミの頭はすぐそこです。8時40分ころ、トーミの頭に到着。トーミの頭は360°の大展望です。北アルプス方面が雲に隠れていますが、他はよく見えます。間近にそびえる浅間山は噴火警戒レベル2ということで、たしかにj活発に噴煙を噴き上げていました。しばらく大展望を楽しみます。何人かがやって来て、でもたいていは少し展望を見てすぐに出発していきました。

 だんだん雲が湧く中出発。トーミの頭から少し黒斑山への道を行くと、草すべりへの分岐があります。草すべりはカルデラ壁を降りる道なので、大変な急降下、膝がきしむ音がするくらいです。こちらは必死になって降りているのに、若い人はひょんひょんと降りていきます。うらやましいくらい。やっとの思いで湯の平口の分岐にたどり着きました。ここは天狗温泉−火山館からの道と合流し、浅間山(前掛山)やJバンドへの道へ続くところです。前掛山のは登山禁止になっていますが、Jバンドへは行くことができます。

 Jバンド・前掛山への道は、最初は森、カラマツの黄葉はもう最盛期を過ぎたようです。前掛山の分岐では、前掛山への道はテープで封鎖されていました。ここから少し行くと森は終わり開けてきます。そうすると、風が通るようになります。日も陰り気味で、半袖・長袖のTシャツだけでは、動かないと寒いくらいです。Jバンド近く、大きな噴石が散在しているあたり(三ツ石)で昼食(カップラーメン)をとることにしました。こちらが食事している間に、Jバンドを登っていく人がいました。絶壁をトラバース気味に登っていく感じに見えます。どこに道があるのだろうというものですが、行ってみるときちんと道が付いています。草すべりより短いので、登りはこちらを選んだ方が楽だと思います。

 昼食後、Jバンドを登ります。なんと、こんなところでトレイルランの人とすれ違いました。最後の岩場を登ったら持参のいすに座ってのんびりしている人がいました。確かに展望がいい場所です。浅間山やカルデラ底、反対側には嬬恋村のよく見えます。ここからはカルデラ縁の稜線歩きになります。一部急坂、またはカルデラの縁(左側が絶壁)という場所もあります。虎の尾、仙人岳、(白ゾレ(崩壊地)、)蛇骨岳などのピークを通過していきます。平日ですが、結構若い人たちも大勢います。カルデラ底にはあまり人はいませんでしたから、カルデラの稜線を往復する人が多いようです。多くの人が休んだり、食事をしたりしていた蛇骨岳を過ぎると道は森に入ったり(一部ぬかるみもある)、またカルデラ縁の開けた場所に出たりという感じになります。最後の黒斑山は少し急登。頂上(2,404m、外輪山の中での最高峰)には5〜6人の人がいました。ここは写真を撮っただけで通過しました。

 最後のピークは朝展望を楽しんだトーミの頭です。ここは独り占め。また少しのんびりしました。下りも中コースを降りました。駐車場に戻ったのは15時ころでした。7時間40分ほどかかりました。前回よりも1時間以上かかっています。

 このまま帰宅もできる時間ですが、以前から気になっていた菱野温泉(車坂への道の途中に看板が出ている)に泊まることにして薬師館を予約しておいたので、そちらに向かいます。

 薬師館はひっそりとした宿でした。チェックイン時に、朝食のメニューも聞かれます。かつてはたくさんの建物があったようですが、いまでは下の町が見える部屋のある棟だけを使って営業しているようです。姉妹館として、少し下の常磐館があります。個人客は薬師館、団体客は常磐館という薦めでした。薬師館に泊まっても、常磐館のケーブルカーで登っていく雲の助湯が利用できます。薬師館のフロントで“手形”を貰い、早速行ってみました。レトロなケーブルカー(宿は登山電車としている)、自分で発射ボタンを押すと出発するというものでした。雲の助湯は高台にあり、デッキに出ると南東から南西の展望が開けています。この日はすでに雲が多くなっていて、あまり展望はききませんでした。

 薬師館に戻るには、少し坂を登らなくてはなりません。薬師館の温泉にも入りました。

 夕食はイタリアン、驚いたのはシェフがフロントをやっていた人で、彼がウェイターも兼ねていました(このときフロントは女性がいました)。たしかに、この日は自分も含めて7名の宿泊者だったようなので、それで対応できるのでしょうが。

 建物は古い感じですが、ここは部屋でもfree WiFiが使えました。

 翌朝も、まず温泉。そあと7時半ころから朝食、朝食後はさらに部屋でのんびり。出発は9時45分くらいです。帰りは国道141号を使って中央道長坂ICを目指します。1回目の寄り道は、JR小海線馬流駅近くにある、秩父困民党の慰霊碑を訪ねます。慰霊碑は困民党終焉の地である東馬流にあります。ただ、そこへの道が狭くて車では入れません。しかたないので、少し離れて道幅が広くなっているところに車を置いて往復しました。2回目の寄り道は、小海線野辺山駅近くにあるヤツレンの牛乳工場と販売所です。販売所は南牧村農産物直売所と合体していました。工場は外からですが見学できます。

 昼食は日本の鉄道の最高地点、小海線野辺山駅と清里駅の間にある1375m地点の近くにある、その名も「最高地点」という和食レストランで蕎麦(冷山かけ天蕎麦、950円)を食べました。あとはまっすぐ帰宅するだけ。15時前には家に着きました。

下の画像をクリックすると、それぞれの動画をご覧になれます(動画はyoutubeにリンクしています)。

噴煙を上げる浅間山と、トーミの頭からの360°展望。
菱野温泉常盤館、雲の助湯のケーブルカー下りの前面展望。

下の写真をクリックすると、それぞれ10日、11日のアルバムをご覧になれます。

asamayama2017.jpg (524861 バイト) 10月10日、浅間山外輪山とカルデラ底。
konminto.jpg (758714 バイト) 国道141号佐久から清里。

 

上の画像をクリックすると、浅間山外輪山&カルデラ底の行程をgoogle mapでご覧いただけます。
上の画像をクリックすると、浅間山外輪山&カルデラ底の行程をgoogle earthでご覧いただけます。行程上で右クリックすると出てくるメニューの「高度プロフィル」を選択すると、下のような行程の断面図が得られます。

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