上州武尊山(ほたかさん)

 2003年10月1日(水、都民の日)、上州武尊山を登ってきました。 2009年7月14日の上州武尊山はこちら

 10月1日は都民の日で学校が休みです。そこで、前回の谷川岳からすごく立派に見えた上州武尊山を目指すことにしました。大きな山なのでいろいろなルートがあります。一番楽そうな裏見の滝側から登ることにしました。でも、そこまでは結構遠い。日帰りは無理だと判断して、前日(9月30日)学校が終わってから直に出発することにしました。関越道に入るまでが渋滞で大変でしたが、関越道はすいていました。 

 水上ICで降り、湯桧曽手前から藤原湖を目指し、車を武尊神社近くの裏見の滝の駐車場に入れて、そこで1泊です。夜の9時過ぎに着いた駐車場は私一人。満天の星です。駐車場は立派、トイレも人が入ると自動点灯というものでした。翌朝、3時過ぎにもう1台が来るまでまったくの一人の生活、気楽に過ごします。

 翌朝は4時くらいに起き出して、食事などします。5時過ぎにようやく明るくなってきました。5時15分ころに、武尊神社の先に伸びる林道の奥に向けて出発。この林道は登山者だけに解放されているというよくわからないものですが、ありがたく利用させてもらいます。林道入り口の看板には「…登山意外(ママ)の目的での車両の乗り入れはご遠慮ください。」とありました。横には「クマ出没注意」看板も。

 5時40分ころに林道の終点から出発。6時ころに手小屋沢避難小屋経由と剣が峰経由の分岐に出ます。手小屋沢経由をとりました。このあたりから急登になります。上ノ原山の家からの道と合流する尾根に出て、間もなく手小屋沢避難小屋です。7時ころ避難小屋の真上を通過。このあたりから、武尊山が立派に見えます。

 道はさらに急登に。ロープ、木の梯子、鉄鎖などを設置している岩場を通過します。ちょっと日影になっているところは雪(みぞれ)が残り、霜柱や立派なつららまであります。もうかなり冷え込んでいるようです。こうした岩場を通過するとちょっとゆるい尾根道になって、あと少し頑張ると一等三角点がある沖武尊山頂(2158.3m)です。8時40分くらいになっていました。3時間かかった。ほぼコースタイム。

 頂上は広い。360°の大展望を独り占め。ちょっと雲はありますが、全部見えます。近くの浅間、苗場、谷川、朝日、至仏、燧、皇海、赤城、遠くは富士山や北アルプスまで。ともかくすごい。苦労した甲斐がありました。三脚を立てて記念写真を撮ったり、おにぎりを食べたり、好き勝手に過ごします。

 9時20分ころになってようやく私が登ってきたコースから二人、剣が峰からのコースから二人がやってきました。私は同じ道を戻るのもつまらないので、剣が峰を巡る周回コースにしました。9時35分ころ出発。

 武尊頂上から見降ろすと、剣が峰まではとても気持ちのよさそうな尾根道です。でも、そこに降りるまでが大変な急降下でした。あとは細かいアップダウンはありますが、全体には予想通り気持ちのいい尾根道です。武尊の全体(沖武尊、串の家から前武尊方面)も立派に見えます。10時35分ころ、剣が峰と武尊神社からの林道への道の分岐に着きました。ここから剣が峰までは100mとありましたが結構長い。剣が峰は10時45分ころ。細長い山頂で両側は切り立っています。でも展望は素晴らしい。またしばらく大休止。

 11時ころ、下山を始めました。あとは下るだけ。でも、それはあり得ないほどの急降下。登山に使った道と違い、岩場はないのですが、湿った土と木の根ですべりやすい。こういう道は苦手です。悪戦苦闘。途中に武尊山頂や登ってきた尾根道がよく見えるところがありました。ここから見ると、登ってきた道も結構すごいところに道がつけてありました。

 おいしい水が得られる沢を通過したのが12時20分ころ。行きに別れた手小屋沢避難小屋への道との分岐に戻ったのは1時近くになっていました。剣が峰から2時間。やはり下りはコースタイムより時間がかかります。車を止めたところに戻ったのは1時10分ころ。全体で7時間半程度の行程でした。ちょっと長かった。

 帰りは裏見の滝を見学しました。高さ・水量もある立派な滝ですが、落石の危険があるということで、残念ながら滝の裏側の道は通行禁止になっていました。2時近くに現地を出発、途中のお店でおいしい“きのこ”をお土産にゲットし、帰宅の途につきました。

 なお、武尊山(ほたかさん)とは変わった読みです。「山名の不思議」では、吾妻は安曇族と関係があり、穂高と武尊も関係がありそうという話が載っています。一般的には、日本武尊の伝説(この山にすむ奥瀬という賊を討った、でも読みは?)が山名になっているのがポピュラーでしょう。

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こういう岩場を登ります。 頂上の大展望。右手前が谷川、その後ろの平らな山頂が苗場、その左はるか後方には北アルプスも見えます。 手前は串の家のピーク。右側に池糖群も見えます。後ろ左のピークは日光白根山 山頂(2158.3m)の看板で記念写真。 関東平野を隔て、遠くの富士山を背景に記念写真。
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左の至仏山、右の燧岳の間に立つ。 剣が峰への縦走路。下の方に登山者が二人います。 これも立派な赤城山。 ナナカマドも最後みたいです。 剣が峰からの下山途中、武尊と登ってきた尾根道がよく見える箇所がありました。

2003年10月記

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