加治丘陵(2021年12月3日(金))

西武池袋線仏子(ぶし)駅からJR八高線金子までの加治丘陵を歩いてきました。

  加治丘陵は、多摩川の広大な扇状地と入間川の扇状地の間の丘陵です。両河川の侵食に取り残されて、奥多摩(秩父)の山から続く尾根が張り出した形になっています。加治丘陵の南縁を流れる霞川は入間川水系(→荒川水系)になっていますが、昔はここが多摩川だったのです。人が流路を固定する前の多摩川は、北は霞川から南は現在の多摩川の範囲で自由に水路を変えて、広大な扇状地を作ったのでした。こうした、少し地形的に面白いところなので行ってきました。入間市が出している加治丘陵ハイキングコースの地図はこちらこちら

 

 朝6時半ころ家を出て、京王線、南武線、武蔵野線、西武池袋線と乗り継いで仏子駅に着いたのは8時5分。南口に出て出発。なお、トイレは北口にしかありません。駅を出たところにハイキングコースの道標がないのは不親切だと思います。なんやかんやでイチョウ通りに出てもよくわかりません。ここの信号があるところにはは道標が欲しいところです。武蔵野音楽大学の案内はあります。このイチョウ通りは車の往来が激しい。間違えて八ツ池公園の道に入りかけました。加治丘陵ハイキングコースは北コースと南コースがあります。日当たりの良さそうな南コースをとることにします。両コースは武蔵野音楽大学の北側と南側、大学を取り巻くような道です。南コースはしばらく車道です。ずっと大学の敷地脇の道、茶ん歩道の道標があるところから車道を別れますが、大学の敷地は続きます。どれだけ広い大学なんだ。

 市は茶ん歩道としています。かつてはサイクリングコースだったそうで、簡易舗装の道です。市民の散歩コースらしく、多くの人とすれ違います。あと少しで桜山展望台というところに分岐があり、四阿のある探検の森休憩園地に出られれそうなので、こちらを歩いてみることにしました。このルートは山道です。いったん前堀川の沢まで降りて登り返すとベンチが置いてある広場。ここから大学の敷地脇の道を仏子側に行って見ます。赤テープ・青テープはあるのですが、やがて前堀側の堰堤があり、渡った先に道は続いていませんでした。結構な急登、滑りやすい道を戻ります。

 分岐まで戻り、少し行くと探検の森休憩園地、園地といっても四阿があるだけです。四阿の脇に阿須山二等三角点がありました。ここは188.6 mです。北コースと合流して少し行くと今度は、広い山仕事の広場に出ます。ここにはトイレがあります。トイレの所から桜山展望台に上る階段があったので、ここを昇ります。ちょっと大変。でも、展望台はすごい。高さ20 mの鉄筋コンクリート製の立派なものです。昇ると360 °の大展望です。笠を被った富士山を初め丹沢から奥多摩・奥武蔵、さらには関東平野が一望できます。

 しばし展望を楽しんだ後は、展望台下にあるテーブル&ベンチで食事。ここにもトイレがあります。

 食事の後はJR.八高線金子駅を目指します。初めは南コースの延長出簡易舗装のみち。よもぎ新道を横切るあたりは生活道路になります。でも、八幡神社からまた山道。森の中の道が続きます。金子駅に出る近道もありますが、一番遠回りのトラスト6号地北端を回ってみることにします。ずっと森の中の道です。北端付近は沢になっているのでいったん下って、登り返すことになります。展望台を出てからは、休憩に適した場所がありません。歩き続けることになります。高養寺経由で県道青梅・入間線を横切り、霞川に架かる橋を渡って少し昇ると、金子駅の案内が出ます。

 金子駅に着いたのは、12時半ころでした。脇道を探検したり、昼食タイムを含めて約4時間半程度。電車は30分おきです。12時45分の電車にのり、あとは青梅線、南武線、京王線と乗り継いで、帰宅したのは14時15分でした。

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2021年12月記

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