大岳山

  2020年11月30日、鬼滅の刃、嘴平伊之助(はしびらいのすけ)が、イノシシに育てられたという奥多摩の大岳山に行って来ました。

 鬼滅の刃の主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)の盟友、嘴平伊之助の聖地、大岳山を目指します。伊之助は母に棄てられ(もちろんやむにやまれぬ事情で)、大岳山中でイノシシに育てられました。大岳山は、一般登山者が登る山としては岩場が多く(鎖や柵などが整備されて、安全に登山できます)、確かにあんな所を駆け回って育ったら、身体能力が高くなるだろうという山です。ケーブルカーの始発が7時30分なので、それに間に合うにように、6時ころ家を出ます。中央道八王子ICで降り、新滝山街道−吉野街道とケーブルカーの麓の滝本駅駐車場に着いたのは7時少し過ぎでした。駐車場のオープンが7時10分なので少し待ちます。

 駐車場は2階もある1階部分、日陰になる場所を選びます。あとは切符を買って(往復券は交通系ICカードはつかえません)、改札に並びます。7時25分に改札開始。始発に乗ったのは、御岳登山鉄道の社員を含めて10名くらいでした。麓の滝本駅は標高408 m、中間地点よりほんの少し上にスカイツリーの高さ634 mの標識があります。終点御岳山駅は標高831mです。駅の前は広場になっていて、晴れれば都心方面がよく見えるはずですが、この日は霞んでいてほとんど見えませんでした。

 この日は単純に大岳山を往復する予定です。7時40分ころ出発。まず武蔵御嶽神社の参道を歩きます。神社前までは舗装路です。傾斜が出てくるあたりから宿坊が立ち並んでいて、それらの間を登ります。結構きつい。お土産屋さんが並んだいるところまくると、神社下の鳥居はすぐ。神社へ通じる階段の途中から、大岳山への分岐を取ります。長尾平の分岐、奥の院への分岐をやり過ごし、傾斜の緩い道を綾広の滝入り口(ロックガーデン入り口)まで。土砂が入り込んでいた四阿は修復されて、利用もできるようになっていました。

 さらに進んで、新しく付け替えられた橋を渡ると、芥場峠への登りになります。それほど傾斜はきつくない。峠からはまた緩い道。鍋割山への分岐を過ぎると、岩場が出てきます。ただ、過去に滑落事故があったらしく、柵ができていたり、過剰なまでに鎖が張られたりしています。いくつかの岩場を超え、最後に短い梯子を登って暫く行くと大岳山荘にでます。かつては、東京の夜景がきれいに見える人気の山小屋だったのですが、いまでは放棄されて荒れています。隣の台湾寺院も無人になっているようです。

 ここには大嶽神社があります。ここには狛犬ならぬ狛オオイヌ、すなわちオオカミが狛犬代わりになっています。奥多摩〜奥秩父はかつては江戸時代まではのオオカミが住んでいたようです。大嶽神社脇は、かつては滑りやすい道だったのですが、ここも整備されて歩きやすくなっています。でも、途中から手も使う岩場の登り、ひとがんばりすると頂上です(1266.4m)。頂上到着は神社9時50分、ケーブルカー駅からは2時間10分、大嶽神社からは20分ほどでした。頂上の標識が石の立派なものになっていました。

 誰もいない頂上を独り占め、南〜西の大展望。雲がありますが、丹沢と富士山、大菩薩嶺の山々などがよく見えます。残念ながら北〜東は木々に遮られて展望はありません。カップラーメンのおやつを食べながらベンチでのんびりします。そのうち一人がやってきました。20分ほど休んで、下山開始。岩場で登ってくる人たち数人とすれ違いました。

 大岳山荘まで下れば、あとはのんびり。人気の山だし、鬼滅効果?もあり、以後何人かとすれ違いました。すれ違うときだけマスク着用。この日はロックガーデンにも寄らずにまっすぐに武蔵御嶽神社まで戻ります。ここからは参道を通らず、おみやげ屋さんが並ぶ道の左側に分かれる道を使って見ました。こちら側にも何件かの宿坊がありまし。最後は東馬塲住宅のところで、参道と合流です。人に会わないので、こちらの方が気楽でした。

 ケーブルカー御岳山駅には12時頃に到着。下りに1時間50分ほどかかりました。ケーブルカーは12時15分、ちょうどよかった。

 降りたあと、久しぶりにJR御嶽駅近くの玉川屋でお蕎麦でも食べようかと行って見たら定休日でした。そこで、最近の恒例、かつては鳩ノ巣渓谷にあった、いまでは吉野街道沿いに移転した一心亭へ。ここではいつもの1,500円の定食です。その後川井の小澤酒造に寄りましたが、ここも定休日、新酒ゲットならず。さらに、日向和田の紅梅苑にも行きましたが、ここも定休日、残念。

 その後梅ヶ谷峠を越えて五日市側へ、五日市街道から、さらにかつてよく使った滝山街道の渋滞を避ける細い道(淵上日野線(都道169号))を使って、秋留橋の左岸にでて滝山街道に合流、新滝山街道から中央道八王子ICへと自宅に向かいます.渋滞もなく、15時前には帰宅できました。

左をクリックすると、御岳山ケーブルカー、滝本駅から御岳山駅までの後面展望動画をご覧いただけます。(youtubeにリンクしています)
左をクリックすると、御岳山ケーブルカー、御岳山駅から滝本駅までの前面展望動画をご覧いただけます。(youtubeにリンクしています)
ohotakesan20201130cover.jpg (492524 バイト) 左の画像をクリックすると、この日のアルバムが開きます。
上の地図をクリックすると、この日の行程をgoogle mapでご覧いただけます。赤が歩程、緑がケーブルカー、紺がバスです。
上の画像をクリックすると、この日の歩程をgoogle earthでご覧いただけます。赤色の歩程上で右クリックすると出てくるメニューの中の「高度プロフィル」を選択すると、下のような断面図が得られます。

2020年12月記

戻る home