大岳山-馬頭刈尾根

 2005年11月18日、天気が良さそうなので大岳山から馬頭刈尾根に行ってきました。 

 自宅近くの駅を始発で出て、JR青梅線御岳駅には7時に到着。ケーブルの駅(滝本)行きのバスは7時30分(270円)。御岳駅で降りた登山者らしい人は私を入れた5人。バス停で待っていると寒い。でも、7時15分くらいにきたバスが中に入れてくれました。もう一人乗りました。あとの3人はどうしたのだろう。一人は歩いて滝本を目指したようです。

 滝本に着くと、ケーブルカー(片道570円)から降りてきた子どもたちがバスを目指してきます。かつては山の上には御師や宿坊、さらにおみやげ屋さんたちの子どもがもっといて、山の上にも学校(分校)があったのですが、廃校となり、今はケーブルカーとバスを乗り継いで下の学校に通っています。数年前、ケーブルカーのケーブル交換の大工事時は通学が大変だったと聞いたことがあります。

 7時55分発のケーブルカーに乗り、ケーブルの山の上の駅には8時過ぎに到着。空気が澄んでいると都心まで展望がきくのですが、この日はちょっと霞んでいました。8時10分ころから歩き出しました。ケーブルカーの終点から御岳神社の参道を通っていきます。いまでも、宿坊(民宿)やおみやげ屋さんが両側に並んでいます。小さい子どもをバイク・スクーターの前に乗せた地元の人が何人も通り抜けました。保育園にでも連れて行くのでしょうか。坂道になると結構きつい。

 御岳神社には8時半ころ。立派な神社です。神社への最後の階段の脇にある、大岳山方面への近道を通り登山道に入ります。登山道といっても、小型の四輪駆動車なら通れるほどの道です。すぐに長尾平やロックガーデンへの道を分け、あまり高低差のない道を、のんびりと歩きます。ロックガーデン最後の綾広の滝からの道を合わせたところにある四阿でフリースを脱ぎました。あとは、ウールのカッターシャツとスポーツTシャツです。

 ここから芥場峠までがきつい。芥場峠は9時10分ころ。登り切れば再び道は楽になります。少し岩場みたいな所を通過すると大岳山荘です。ここからまた急登。頂上(1266.5m)は10時10分でした。すでに二人いました。一人は大岳マラソンの下見だそうです。二人が去ると頂上は私一人。写真を撮ったり、食事をしたりしてのんびりと楽しみます。晴れているのですが、空気の透明度はいまいち。それでも富士山もよく見えます。銀塩写真のころの一眼レフカメラの500mmF8というレンズを装着して富士山を撮ってみました

 そうこうしているうちにだんだんと人がやってきたので、馬頭尾根を目指して出発です。20年以上前に通ったことがあります。下の大岳山莊脇のテラスにも人がいました。ここからは細い普通の山道になります。最初は少し桟道みたいなところですが、鋸岳方面からの道を合わせたあたりから気持ちのいい尾根道になります。それでも何度か急登や岩場みたいな所を通過します。

 途中にベンチがコの字型に並べているところがあって、富士山を眺めるのに都合のいい場所となっています。もう富士山はかなり霞んでしまっていました。でも下の集落がよく見えます。富士見台は11時45分ころ。富士山は霞んでいますが、大岳山がよく見えます。

 つづら岩は奥多摩では数少ないロッククライミングのゲレンデです。最近はどうなのでしょう。この日も人はいませんでした。落ち葉におおわれた下りはスリップしやすいので、ストックを出しました。さらに行くとどこが頂上かよくわからない鶴脚山(916m)、さらにがんばると馬頭刈山(884m)です。馬頭尾根からは左右にたくさんの分岐がでていますが、ここまでくると軍道の集落を目指すしかありません。途中の高明神社には大きな石造りの鳥居があったのでびっくりしました。こんな山の中、どうやって運んだのだろう。

 林道に出たのは14時30分。さらに途中林道をショートカットする道も使いながら降りていくと結構大きな集落に入り、道標に従って行くとバス停に出ます。バスは1時間に1本程度しかありません。かなり待つことになるので、15分程度歩いて檜原街道(五日市街道)の十里木まで出たら、バスがすぐにきました(五日市駅まで270円)。JR五日市駅ではうまく15時28分の拝島行きに接続しています。ただ、拝島での青梅線の乗り換えは1分しかなく、狭い階段・通路が混んでいて乗れず、結局10分ほど待って次の電車になりました。

 馬頭刈尾根は危険なところもない気持ちのいい道ですが、少し長い。昔はそんな気はしませんでしたが。この時期には4時ころから森の中は暗くなってしまうので、早めの行動が必要でしょう。ケーブル終点から十里木までの歩程は、休憩も含めて7時間でした。

 今回は、最近購入したデジカメ一眼レフの使いこなしの練習を兼ねています。ようやくデジカメ一眼レフも、首から提げたまま歩いても問題のない重さ(軽さ)のものが出始めました。ザックに入れて歩くと、どうしてももカメラを出すのがおっくうになります。一眼レフはやはりコンパクトカメラよりは画質がいい(下の写真では解像度をかなり下げています)って、当たり前ですが。ただ、一応使えるという、銀塩時代のレンズはやはりいまいちです。早く専用交換レンズをそろえていきたくなりました。再び「撮る」という喜びが湧いてきます。

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ケーブルの頂上駅から、都心方面を見ています。 御岳神社の鳥居の後ろに、宿坊やおみやげ屋さん街が見えます。 木立の背後に大岳山が見えます。 大岳山(1266m)頂上で記念写真。富士山がかすかに見えます。 大岳山からの展望。御前山や三頭山。背後にも奥多摩の山々。
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馬頭刈尾根です。 富士見台から大岳山を見ます。よく見ると大岳山荘のテラスも見えます。 ロッククライミングのゲレンデ、つづら岩です。 途中、日の出山が見えるところもあります。 最後のピーク、馬頭刈山。展望はありません。

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