「ちきゅう」見学

 2005年9月10日(土)、地球深部探査船「ちきゅう」の見学会(横浜大黒埠頭)に行ってきました。見学者は時間ごとに指定されていて、それほどの混雑ではありませんでした。とはいっても鶴見での送迎バスや船を前にしての行列ではそれなりに待たされました。それだけ大勢の方々が見学に来られているわけで、そういう意味では喜ばしいことでしょう。

 「ちきゅう」の第一印象は「でかい」というものです。かつてジョイデス・レゾリューション号の見学会に行ったことがありますが、そのジョイデス号など比べものにならないくらい大きい。じっさい、自衛艦を含め、政府保有の船としては最大のものだそうです。

 まだ本格運用がなされていないので(観測航海は2006年度秋からの予定)、全体にとてもきれい、機器がそろっていない部屋もあります。具体的には下の写真をご覧ください。

  ジョイデス・レゾリューション号 ちきゅう
船体全長 143m 210m
21.3m 38m
深さ 9.8m 16.2m
総トン数 約7,500トン 約57,500トン
やぐら高さ 62m 112m
掘削方式 ライザーレス掘削 ライザー掘削
ドリルストリング長 9,150m 10,000m
最大搭載人員 122名 150名
 うち科学研究員等 50名 59名

ジョイデス号と「ちきゅう」の比較表(海洋科学技術センター)
http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/cdex/cdex_infor/news_html/vol11/vol11_3.html(2008年11月30日現在つながりません)

岸壁の人と比べるとその巨大さがわかる。ボーリングのタワーの高さは100mを超える。海面からだと130mもある。 前の方から見てみる。
個室。 コンピュータ室。きちんとベルトで抑えてある。
(微)生物はここで扱う。 顕微鏡室。
少し広いスペースには、什器を固定するためのねじ孔が埋め込まれている。上の机はそこで止めたベルトが見える。 コアサンプル。なお、「ちきゅう」はまだ実際の観測航海を行ってない。
磁力計。コアサンプルの古地磁気を測定する。 海図。伊豆大島の東の海はつねに危険地域らしい。
操舵室から前方を見る。見えている橋はベイ・ブリッジ。「ちきゅう」はその下をくぐることはできない。 救命ボート。
ビット(ボーリングのドリルの刃)。左上に大人の足(靴)が見えるのでビットの大きさがわかる。 予期しない天然ガスなどの噴出を防止する安全弁(BOP)。
船からBOPまでをつなぐライザーパイプ。 奥にボーリングのパイプを海中に通すための穴が見える。

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