2004年7月28日〜8月6日の8泊10日間、アイスランドに行ってきました。アイスランドも日本と同じように地震と火山(アイスランドにはさらに氷河があります)が多い国です。でも、地球科学的にはアイスランドは日本とは対照的な場所です。プレートどうしが衝突し片方のプレートが潜り込んでいる日本とは逆に、新しいプレートが生産されてそれが両側に広がっていく場所です。そうした地形的な反映がギャオ(大地の割れ目)です。ほんとうは深海底から数千メートル盛り上がっていても、まだ数千メートルの海の中にある中央海嶺(かいれい)が、マグマの噴出量がきわめて多いため海上の顔を出した場所です。また、そのマグマの噴出量から、ホットスポットの存在も考えられています。マグマの質はおもに玄武岩質のものですが、氷河の下で噴火することが多く(そのために大洪水・大災害を招くことがあります)、火山体の形は同じ玄武岩質のマグマが噴出してできたハワイのなだらかなものとはまったく違ったものになっています。
こうしたことから、アイスランドは地球科学的には大変に興味深いところなので、現役中に一度は行ってみたいところでした。今回いろいろな好条件が重なり、内陸部に入ることこそできませんでしたが、アイスランドに行って島を一周することができました。
以下、簡単な報告です。
7月28日 | レイキャビクまで |
7月29日 | レイキャビクからアイスランドの西海岸を北上、アクレイリ |
7月30日 | ゴザフォス、ミバトン湖、ディムボルギル、ナマスカルズ、ハトルオルムススタヴル森林公園を見てエイイルススタディールのホテル |
7月31日 | 東海岸のフィヨルド沿いにホプンまで南下。ヴァナトヨークトル氷河も。 |
8月1日 | ヨークルサルロン湖、ヴァナトヨークル氷河、スヴァルティフォスを見てヴィーク近くのキルキュバイヤルクラウストゥールのホテル。 |
8月2日 | ヴィーク、スコガフォスの滝、セリャランスの滝(裏見の滝)、ケリズ火口湖、グドルフォスの滝、ゲイシール、シングヴェトリルのアルマン・ギャオ |
8月3日 | 市内観光、ブルー・ラグーン。 |
8月4日 | 市内散策、ホエール・ウォッチング |
8月5日〜6日 | ロンドンを経由して帰国 |
アイスランド観光文化研究所の地図に加筆
参考となるサイト
アイスランド大使館:http://www.iceland.org/jp/
アイスランド航空:http://www.icelandair.jp/
アイスランド観光文化研究所:http://www.iceland-kankobunka.jp/
参考となる本
旅名人ブックスアイスランド:旅行のガイドブック
地震と火山の島国:地球科学的な面だけではない、アイスランドの総合的な解説書。
ヨーロッパ火山紀行:アイスランドの火山の特徴がわかる。