朝食は7時半からなので、夜の雷雨も上がったことだしと朝食前にホテル内の散策。夜、星を撮るのに良さそうな海に突き出た展望台で写真を撮っていたら突然近くで落雷、電撃(雷撃)をくらいました。九死に一生、体はとくに問題なし、ともかく早く部屋に戻りました。この落雷のために停電になっていました。泊まった部屋は数十分で復旧しましたが、朝食時にもまだ復旧しない部屋もありました。
9時に出発、午前はタンナ島観光です。まず向かったのは、タンナ島従来の暮らしを守っているという村を訪問。ただ、やはり現在は現金収入も必要ということで、こうして生活の一部を見せて収入源としているようです。海岸に近い村は早くに“文明化”し、山の中には伝統を守ってほぼ自給自足井している村が残っているようです。この村は奥さんが海外沿いの出身ということでした。バニヤンツリーの雌雄を教えてくれたり、子どもたちが伝統料理を作ってくれたり、木の摩擦だけで火を熾したりの実演がありました。また、長いブランコ遊びは少し乗ってみました。子どもたちは学校には通っておらず、こうした“仕事”で学校に行くお金を貯めているようです。
ホテルに戻る途中、かなりの寄り道になりますが、巨大バニアンツリーを見に行きます。谷の底に生えている巨大な木、上から見ても巨大、1本で森を形成できそうです。10分ほど谷に降りるとその巨大さがわかります。枝から根が下りてきて、また枝を伸ばして根を下ろす、これを数百年くりかえして巨大になったようです。現地ガイドさんは、ぶら下がって降りてきた根に掴まって“ターザン”を見せてくれました。根っこの間を潜ったり、まわりを歩いてみたり、巨大さを実感します。
ホテルに戻って昼食。
午後は15時出発の予定でしたが、車のタイヤがトラブったということで30分以上遅れました。すり減ったタイヤを使っているので、4輪駆動車でも後ろがスリップしています。
昨日と違って、峠のビューポイント、砂漠のようなところ、さらにビジターセンターもあっさり通過して、登山道入り口へ急ぎます。
火口に登ったらちょうど夕日の時間でした。さらに暗くなってくると三日月が火口の上に見えるようになりました。ただ、この日も風が強いので、三脚を諦め(超望遠レンズ撮影をあきらめ)、標準ズーム(35mmフィルムカメラ換算24−120mm)だけを手持ちで撮影することにしました。この日はウール長袖シャツの上からウィンドブレーカーも羽織りました。
撤収後、“砂漠”地帯でヤスール山を振り返ります。ヤスール山の火映が赤く、さらに右側にはケンタウルス座α星・β星、そして南十字星も見えました。これは感激。やっと簡易三脚が役に立ちました。
ホテルの戻って遅い夕食。そのあと少し星を眺めてから寝ました。
2025年9月記